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(引き続き)優side



「……で、茶川。3Pうてるってホントか?」
『………はい。』


全体的に落ち着いたところで、日向さんが改めて聞くと彼女は一つため息をつき、観念したように頷いた。



『……うてますよ、そこが3Pラインであれば。』
「なんだ、その名言みたいな言い回しは……」
「名言…( ゚д゚)ハッ!迷言な名言を明言!!キタk、」
「伊月黙れ」


伊月先輩…伊月さんのダジャレは置いといて。
そもそも、僕が彼女……りんちゃんの能力のネタバレをしたのにはれっきとした理由がある。


理由はまぁ……そろそろ潮時かと思ったから。


能力については、別に特別隠してたわけでもないし、言うなと咎められたわけでもないしね。

思えば最近、このチート設定はアイツら(キセキの世代)と同等に並ぶ為についたんじゃないかと思っている今日この頃。


僕黒山優は、持ち前の影の薄さと、跳躍力が人並み以上に優れているのでダンクを得意とする。

次に鈴村は、影こそ薄くはないものの、持ち前の脚力で目にも止まらぬ足さばき(笑)で人を惑わすことを可能とする。

そしてりんちゃん。影薄であり、フォームが外れていようが、片手であろうが、スリーポイントラインであればシュート率は100%と言ってもいい。

マネージャー兼選手である鈴村は練習試合とかでその実力を発揮できるが、マネージャーである僕らはタイミングを考えなければならない。

帝光中では、天才が天才で溢れてたのであんま目立たなかったから(違う)めっちゃくちゃやってたが。
今回は、新設校なうえ、1年生が試合に出られるチャンスが大いにある誠凛だ。

男で、選手兼マネージャーの鈴村はいいとして僕らは絶賛男装中の身。いくらアイツらに対抗できる身体能力をもってしても、中身は女子であることに変わりはない。



ーー無論、中身が男でも、選手として出る気はさらさらないが。


兎にも角にも、カミングアウトするのには絶好の機会だったから……と、言うのが正しいだろう。



『優ちゃん』
「なんですか?」



…もし後で彼女に聞かれたらそう答える心算だが。
彼女のことだ。



『ありがとう』
「……!」



言わずもがな、分かっているんだろう。

〃→←〃



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藍斗 - おもしろかったです! 更新頑張ってください 応援してます! (2016年9月10日 11時) (レス) id: 74bee11643 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ユキ | 作者ホームページ:  
作成日時:2016年6月4日 10時

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