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『え...?』
青「びっくりしたか?」
お兄ちゃんって....こんなにバスケ上手いの?
正直私は素人だけど、凄いってことがよくわかる。
『も、もう一回』
青「今度はゴール裏から決めてやるよ(ニコッ」
そう言ったお兄ちゃんはゴールを見ずに、
ゴール裏からシュートを決めた。
『凄いね!”大輝”!(ニコッ』
青「っ、お前......っ」
『あ........ごめん、なさい』
自分でもわからない。
どうして思わず”大輝”って言ったのか。
でも何処か懐かしくて.....
青「...なんで名前で呼ばねぇんだ?」
『え?』
青「前は大輝って呼んでたんだぜ?」
『呼べない...よ。だって、お兄ちゃんだもん...』
青「そう..だよな」
そう言ってお兄ちゃんの投げやりに放ったシュートは、
大きな音を立ててゴールに吸い込まれる。
『あのね、私....涼太と付き合うことになったの』
青「..そーか、よかったじゃねぇか(ニコッ」
『うん』
あの日から、涼太は毎日お見舞いに来てくれた。
初めはお兄ちゃんの話ばっかりだったけど、
いつの間にか涼太の話を笑って聞けるようになってた。
涼太といるとドキドキするし安心する。
きっとこれが恋なんだよね?
青「なら、もうあいつがいるから安心だな」
『...?』
青「俺アメリカ行くわ」
『っ、!?』
青「アメリカのバスケチームに誘われてよ、最近はずっとその手続きで忙しかったんだ」
『なら私もっ_________』
青「だからお前は、黄瀬と幸せになれ」
お兄ちゃん...いなくなっちゃうの?
心の中で、誰かが騒いでる。
離れたくないって泣きわめく。
青「じゃ、そろそろ戻るか?」
その言葉を最後に、私はまた意識を失った。
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ざくみん(プロフ) - すっごい感動しました(T_T)ほかの小説も読ませていただいています^^*おかげで最近なみだもろいです(笑)夢小説でガチ泣きする痛い私ですが、応援してますので頑張ってください♪ (2016年8月20日 0時) (レス) id: 265ecc2e05 (このIDを非表示/違反報告)
青☆京(プロフ) - とても感動しましたー(´;ω;)こんな素敵な作品書いてくださって感謝です! (2016年2月25日 21時) (レス) id: ddf5587bc9 (このIDを非表示/違反報告)
詩 - 黄瀬ェ…(;_;) お前も幸せになれよ←w 素敵な作品ありがとうございました! これからも頑張ってください! (2016年2月24日 22時) (レス) id: e4ec6b0681 (このIDを非表示/違反報告)
ユンシカ - うぁぁ……切なすぎる!!そして黄瀬くんカッコいい……黄瀬くんも幸せになれればいいな! (2015年9月28日 17時) (レス) id: 9cb78d64a3 (このIDを非表示/違反報告)
ユウ(プロフ) - サクサクさん» たくさんのコメント嬉しかったです!ありがとうございました^ ^ (2015年7月10日 21時) (レス) id: 13460b3430 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ユウ | 作成日時:2015年5月15日 20時