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・
「おはようございます」
今日は地方で朝早くからロケ
こんな日でも
ーおはよー
メールを送るのを忘れないマメな俺
(カップルかよ(笑))
心の中でこう突っ込んだ自分に驚く
(いやいや、何考えてんだ)
第一向こうに彼氏いるかもしれないのに
(彼氏？)
･･･いるのかな
いたらまずくないか？
･･･なにがまずいんだ？
それは彼氏でもない俺と「･･･さん？櫻井さん」
「は、はい！」
不意に声が聞こえて、みるとマネージャーがいた
「あの、撮影始まりますよ」
「わかった」
立ち上がった俺をジッと見てきて
「もしかして体調悪いですか？」
「なんで？」
「反応鈍いですし、新聞持ってた部分が･･･」
「え？」
よく見ると持ってた部分の端がグチャっとなってる
俺そんなに握りしめてた？
「いつもならそんな風にしないですよね」
「あぁ、たまたまだよ。それに俺は絶好調だから(笑)」
まだ心配そうにしてるマネージャーの横を通り過ぎて
(集中しなくちゃ)
さっき浮かんだ考えを振り払うように
「よろしくお願いします！」
大きな声でスタッフに挨拶した
・
「櫻井さんどうするんですか」
「どうしよっか･･･」
「料理しないのに」
「だよね･･･」
撮影終わり
マネージャーと後部座席に積まれた箱を見ながら
中身をどうしようか考え中
「有難いんだけど･･･多いんだよね」
地元の人が好意でくれた物
男一人暮らしの身としては･･･
(一人暮らし･･･そうだ)
メールで確認してから
「マネージャー帰りに寄ってもらいたいんだけど」
ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ
『どちら様ですか？』
少し怪しんでるような声が
「すみません櫻井です」
『え、あ！』
ドタドタと慌てたような足音が聞こえて
『すみません』
「いいよ俺も顔隠したままだったし(笑)」
足下にあった箱を持ち上げて
「お届け物です(笑)」
ちょっとふざけたように言いながら渡して
「それねロケ先で貰ったの」
『はぁ』
「ありがたいんだけど俺料理しないし
一人でこんなにも食べれなくて、だから今日
たまたまAちゃん家を通るなって思ってお裾分け(笑)」
嘘と本当の事を混ぜて話した
『ありがとうございます』
嬉しそうな素直なきみは
俺が言った事を全部信じてるんだろうな
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リス(プロフ) - ゆかりさん» コメントありがとうございます！続きは近々アップするのでもう暫くお待ち下さい (2019年5月12日 11時) (
レス) id: f3ab4dd572 (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり - いい小説ですね続きをお願いします待ってます (2019年5月11日 11時) (レス) id: 971a33d799 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リス | 作成日時：2019年4月27日 18時
