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「まぁ、外に飛ばした俺が言える事じゃねーんだがな……」
そういう彼の数メートル後ろには帽子と共に野球ボールが1つ転がっていた。
外に飛ばしたからそれを取りに行っていたのだろうか。
「大丈夫か?」
「あ、うん。あの、ありがとう」
「おう、」
お礼を言った時に見せた少し照れたような顔。この顔を見て見た目ほど悪い人じゃないのかもしれない、そう思えた。
「次は気ィつけろよ 、今回はたまたま俺が居たから良かったものの」
私の頭を乱暴ではあるがでもどこか優しく撫でながら彼は言う。
ゴツゴツとした女の子とは違う感覚が伝わってくる。
「じゃあ、行くわ」
「あ、ありがとう!!」
しゃがんでいた腰を上げ、グラウンドに向かって走り出す彼にもう一度お礼を言えば、今回は照れた顔ではなく
「おう!」
太陽のように眩しい笑顔が返ってきた。その笑顔を見た瞬間私の胸はドクリと音をあげた。
「ふわー、顔熱い……」
両頬を手を持っていけばじんわりと熱を帯びていた
「なんて名前なんだろう、」
"彼の名前が知りたい"
"彼ともう一度話したい"
私の思考はこのふたつによって占領されていた。
この時には既に私は彼に落ちていたのだと思う。
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りん(プロフ) - 松浦さん» コメントありがとうございます!最近倉持くん出せてなくてすいません笑 早く出せるように更新頑張ります! (2018年2月25日 23時) (レス) id: 2513547d82 (このIDを非表示/違反報告)
松浦 - お初です。倉持クンマジ天使ッッ(^р^)オフゥ 更新頑張って下さい! (2018年2月25日 21時) (レス) id: 2e34684167 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - ハル@雪割桜/推しとうちの子がしんどい/丹夏悠さん» コメントありがとうございます!すごく勿体無いお言葉……!全然更新できてなくて申し訳ないです。。でもそんな中でも楽しみに待ってて下さって、ほんと感謝しきれません。頑張ります! (2018年2月23日 2時) (レス) id: 2513547d82 (このIDを非表示/違反報告)
ハル@雪割桜/推しとうちの子がしんどい/丹夏悠(プロフ) - 初コメ失礼します!倉持落ちの小説って全然ないので、更新がとても楽しみです!時間の合間を縫ってでの更新がも楽しみにしています!更新頑張ってください!応援しています! (2018年2月22日 21時) (レス) id: 82274db2dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りんご | 作成日時:2017年12月28日 21時