栗花落カナヲの妹さん

番外編　鍛錬 ページ28

作者「初、番外編！」




霞「しいなちゃんって普段どんな訓練をしてるの？」

しいな『？ 普通に鍛錬してる･････？』

霞「その方法を知りたいんですが」

加茂「私も気になる」

しいな『こう･････、普通に鍛錬･････』

桃「語彙力」

知ってる、語彙力皆無なのは知ってる。

普段話さないから瞬時に言葉が出てこないの。

霞「実際に見せてくれない？」

しいなが頷くと霞さんと加茂さんと桃さんと一緒に外に出る。

しいな『えっと、まず素振り百回』

ブォンと持ってきた木刀で素振りを始める。

しいな『その次は型の連続使用』

加茂「型とは？」

しいなはスルーする。

しいな『次は素振り百回。そして三十分走る次は素振り百回』

加茂「何回素振りするんだい？」

しいな『百回が一セット。それを五セット以上』

以上、ということはそれ以上することもあるんだろう。

しいな『次は息止め。水に潜る』

霞「水に潜る･････？」

しいな『そして素振り百回。その次に屋根の上を走る』

加茂「高専内の建物？」

しいなが頷く。

しいな『その後は素振り百回に一キロを一分以内で走る。出来なかったから鍛錬最初からやり直し』

三人が顔を引き攣らせる。

桃「それを毎日やってるの？」

しいな『朝五時に起きてやる。七時には終わる』

眠たがりなしいなにとって地獄でしかない早起き。

だから暇さえあれば寝る。

霞「だからあんなに寝てるんだ･････」

しいなは睡眠時間が十時間とれないとぶっ倒れる。

だから授業中でも寝る。

しいな『あと、たまにしかやらないけど瓢箪吹き』

しいなが小さめの二十センチくらいの瓢箪を出す。

桃「どっから出した」

しいな『番外編だからそういうのあってもいいんだよ』

加茂「メタい」

しいな『そういうことを言う加茂さんの方がメタいと思います』

冗談はさておき。

しいな『これを吹いて破裂させる』

霞「へぇ〜ってえ！？」

しいな『こんな風に』

しいなは息を吹くと同時に瓢箪が破裂する。

もう、派手にパーンと。

しいな『この瓢箪は特注品だから硬めだけど高いから、あまりやらない。しかも最近はもっと大きいからお金かかるから･････』

歌姫姉さんも「ちょっと落ち着こうか？」って言ってきた。

硬くて大きい瓢箪ねだっただけなのに。

桃「今はどれくらいの瓢箪にチャレンジしてるの･････？」

しいな『これくらい』

手を百センチくらい広げる。

桃「もうダメだわ、この子」

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