栗花落カナヲの妹さん

十五話　術式 ページ17

作者「今のところオチは虎杖くんが人気みたいです。炭治郎くんに似てるらしくて。でも狗巻くんとか五条先生でもコメントあったのでまだ迷い中です」




呪霊の周りに桜の花弁が現れる。

そして、呪霊目掛けてまるで刃のようにとんでいく。

花弁で隠れて見えないが、当たったらいくら特級とはいえダメージは少なくない、はず。

呪霊の姿が見えるようになる。

傷、一つない呪霊の姿が。

しいな『っ･･････････！』

呪霊は木を出し、覆った。

貴重な花弁を無駄にしてしまった･････。

呪霊の動きをもう少し観察すればよかった･････。

そんな後悔をしてるうちに呪霊が私との間合をつめ殴って吹っ飛ぶ。

痛い･････。

肋骨何本か折ったな･････。

しいな『けほっ･････』

川で受け身を取りヨロヨロ立ち上がる。

結構飛ばされてしまった。

ドゴゴゴゴン。

すごい音がしてさっきの呪霊が吹っ飛んでくる。

続いて黒色の犬、式神が追いかけてくる。

あの犬、怖･････。

式神は呪霊に飛び掛かり負傷してる右腕に鋭い爪で削りにかかる。

私はポケットからコピーした蝶を取り出す。

蝶花操術・蝶は動きが遅く特級相手では無意味だ。

でも、少しでも弱らせて後は呪具で攻撃する。

時間を稼ぐだけでいい。

･･････････できるかな？

肋が数本折れてるこの体で特級の足止め。

違う、できるできないじゃない。

やらなきゃならないこと。

しのぶ姉さんがよく言ってた言葉。

やらなきゃ、だめだ。

しいな『蟲の呼吸・蜂牙ノ舞・真靡き』

呪霊の体を刺すときに蝶を放しておいた。

蝶が呪霊の肩にとまる。

あそこから毒がどんどん流れ込むだろう。

にしても、体を動かすたびに骨が軋む。

こんなに痛いのはいつぶりだろ･････。

呪霊「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」
(その体で私に勝つかですか？)

しいな『･･････････』ニコニコ

呪雷「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」
(その痛みでよく笑ってられますね)

しいな『･･････････』ニコニコ

私とは反対方向から、駆け寄った真依のお姉さんが伏剣で呪霊の頭部を狙う。

呪霊は咄嗟に腕でガードするが、反対方向から姿を現した伏黒によって後頭部に呪具を叩き込まれる。

しいな『蟲の呼吸・蜻蛉ノ舞・複眼六角』

呪霊のお腹に六回、刺す。

私の呪力も微量に流れるはず。

このまま、畳み掛ける。

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