お兄ちゃんの色気 ページ4
櫻「え〜、なになに中村、Aちゃんいじめてんの〜?」
中「げ、違いますよ」
櫻「げ、って何だ?ん〜?」
いつの間にか、ひょこっと出現し、いたずらっ子の顔をして中村さんをからかっている櫻井さんは凄く楽しそうだった
中「…じゃあ俺向こうでゲームしてるから。お前も周りの相手に疲れたら来いよ」
「えっ、あぁ、はい」
櫻「えー、構ってくれないの?」
ぐぬぬ、と微妙な表情をした中村さんが杉田さんの方へ駆ける
櫻「あ、逃げよったなアイツ…許さんぞー」
ぷんすこだぞー激オコってやつだぞー
櫻「ねーA?あ、料理すげー美味しかったよ、ありがとね」
俺料理からっきしダメだから尊敬するわ〜!と言ってこちらに微笑む櫻井さん。すごい色気。小野さんのふわふわしたものとは少し違う。これが大人の色気ですか。
「!いえいえ…!私も皆とご飯食べれて凄く楽しかったです!」
櫻「あら、そう?嬉しいこといってくれるじゃな〜い、俺らも楽しかったよ。それに、」
ちょいちょい、と指を指された方向を向けば机に突っ伏す神谷さん。
櫻「珍しいことなんだ、神谷がこんな飲むなんて。
あんまり酒は嗜まない方なんだよ?
まあ、楽しかったんだろうね。
珍しく皆そろってるし、Aもいるからさ」
落ち着いた声で爽やかに笑う櫻井さん
心臓に悪いですよこの甘い声
あ″あ″ぁー!たっつん酒溢れてる!拭いて!てかもうお前飲むな!
突然聞こえてきた悲鳴に櫻井さんはやれやれという顔をして肩をすくめる
櫻「俺、他の酔っ払いの相手してくるから、毛布でも掛けてやっといて。」
「はい!」
サラリと私の頭をひとなですると騒がしい方へおつまみを持って去っていった
落ち着いてて大人で優しくてやばい。年の離れたお兄ちゃんみたいや…。
静かに机に突っ伏してすよすよ寝ている神谷さんに毛布を掛けた
傍らにあるグラスの中の氷は時折カランコロンと静かな音を立て、照明の明かりを反射する
テーブルに光の弧を描きながらそばにある髪をさらさらと照らしていた
遠くから聞こえてくる心地のいい話し声と楽しそうな笑い声
それらの音に合わせてゆらゆらと光が踊っているように思えた
神谷さん達がいてくれて、楽しかったのは私の方だ
みんなで面白い話をして、みんなが笑ってて、
本当に楽しかった
寂しくないし幸せだと思えるのはきっとここの人達のおかげなんだと思う
神谷さんもそうだったら嬉しいなぁ
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はるな(プロフ) - このお話の続き見たいです!楽しみにしてます体調に気をつけてください (2020年3月19日 11時) (レス) id: 9cbf5805b4 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - 遅ればせながら読ませていただきました。本当にどの方も魅力的に書かれていて、是非続きが読みたいと思いました!無理のない範囲で、更新楽しみにしております (2019年9月2日 22時) (レス) id: 5f0271f313 (このIDを非表示/違反報告)
ぱぴぷぺっぽー! - もうとても大好きです。更新頑張って下さいまし! (2019年3月28日 1時) (レス) id: d4423b766c (このIDを非表示/違反報告)
みすぐ - 作者さん…結婚しましょう…貴方なんかあれですか神ですかそうですね分かりましたっ!! (2018年8月30日 15時) (レス) id: c25433884f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:國村 楓 | 作成日時:2018年8月20日 17時