【黒バス】帝光学園魔法科【赤司征十郎】

帝光学園魔法科レベル7 ページ8

「僕、タイガ君を助けたいんです。」


タイガ君…？？
頭に？を浮かべ困っている私にテッペイさんが説明してくれる。


「タイガはここの土地の主だったんだ。それでテツヤの親友。だけど、ケルベロスによってタイガは封印されてしまったんだ。」


「タイガは封印され俺たちの力も弱くなった。初めは抵抗したけど力が弱い俺たちでは歯が立たず森の皆捕まってさ、ケルベロスの手下になった。残っているのは俺たちだけだ。」


テッペイさんに続いて、ジュンペイさんが補足を入れる。ケルベロスを倒せば、タイガさんは解放されるってこと？


「だから、お願いします。Aさん達とならできると思うんです。」


テツヤ君は私やリコさん達に頭を下げる。
終いには土下座しようとまで。
助けたい思いが伝わり、リコさんも許可してくれた。もちろん、私もね。

＊

リコさん達の家から出て、彼らの少しばかり領域から出た途端空気が重くなる。


「うっ…やはり彼らの領域は気持ち悪いです。」


精霊のテツヤ君にとって穢れた空気にいるだけで気分が悪くなるらしい。
テツヤ君を肩にのせモンスターに遭遇しないうちに走り出そうとしたその時。


目の前、大きな影が近づいてきた。
逃げようと右を見るが、こちらにも影が。
左にも大きな影が。
精霊の領域には入れていないもの後ろに1匹。


八方塞がり…絶対絶命じゃない…これって？

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