描写と地の文、磨いてみない？ (ページ1)

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読みやすい文章とはページ1

「読みやすく、それでいてロマンティックに」。今回は前半の部分についてお話します。
綺麗な文章、それは「バランスが整っている」文章だと個人的に仮定しています。
その定義はいくつかの条件が組み合わさったものですが、以下のものがあると思います。
　①ひらがな、漢字、カタカナ記号のバランスがいい
　②句読点の使いどころが適切／一文が長すぎない
　……順に見ていきましょう。

【①ひらがな、漢字、カタカナ記号のバランスがいい】
一般的に、「ひらがな7割、漢字3割」が日本語の見やすい文章だと言われています。カタカナや記号は一割未満が望ましいです。
チェックツールなどもありますので、「漢字使用率チェック」などと検索してみるのもよいでしょう。

【②句読点の使いどころが適切／一文が長すぎない】
これは情景にもよりますので、基本的なものとして見ていてください。
まず基本的に、文章はなるべく一文を短くするのが良いです。文章が長いと、かなり読みづらくなってしまいます。

ビフォーショーケースに並ぶケーキはどれもがふんわりとした光を放っているような錯覚に陥るほど色とりどりで、その魅力に迷ってしまって、頭を数分ほど抱えて悩んで、葛藤の末、選んだのはガトーショコラだった。

アフターショーケースに並ぶケーキは、どれもがふんわりとした光を放っているような錯覚に陥るほど色とりどりだ。その魅力に迷ってしまって、頭を数分ほど抱えて悩んだ。葛藤の末、選んだのはガトーショコラだった。

……どうでしょうか。後者のほうが読みやすいと感じませんか？このくらいならすらすら読めるよ、という方は、持っている小説の数文を一文に直してみてください。恐らく、すっごく読みづらくなります。

「〇〇をして、〇〇をして」……とあれもこれもと一文に詰め込むのではなく、まずは一文につき一動作を入れられるようにしてみましょう。
流れをイメージすると良いかもしれません。

また、読点(、)も、状況に合わせて適切に打ってみましょう。このリズムは、音読の時に「どう読んでほしいか？」ということを考えてみてください。目安は「読点で息を吸う、一拍おく」タイミングが心地いいでしょう。
たとえば、感情を爆発させる部分では早口にまくしたてるように口にするので、読点を少なくすらすらと。ぽつりぽつりと呟くようなときは、やや多めに。