検索窓
今日:25 hit、昨日:2 hit、合計:34,216 hit

41 ページ41

an-an撮影の3日前くらいから、また零くんと素肌で過ごすのを再開した。
後ろからくっ付いたり、ソファーで触れ合ったり。
ずっとではなくレッスンの様に時間を決めて、渡された雑誌の全てのページのポーズを一通り。
いつか、ずっと先の未来でまた雑誌の撮影が来るかもしれないから。

「零くんって...華奢なのによくあたしおんぶしたり、こうやって膝に乗せられるよね?」
「...馬鹿にしてんのか、それ?」
「いや、重くないのかな〜って」
疲れて零くんの肩に凭れると、膝掛けを肩にかけてくれる。
「その分身長差あるからな〜重くはねーぞ」
「明日からカロリー制限だ...気が重いよ」
「終わったら、好きなもん好きなだけ食っていいぞ?なんでも買ってやるよ」
「華奢なのに太っ腹〜!」
「やっぱバカにしてんだろ?」

してないよ、と笑って言うと...そのまま零くんの唇は首筋から鎖骨にかけて、デコルテを辿る。
休憩してても、急に再開するのが零くんだ。
腕を首に回すと、ちゅっと軽くキス。
擽ったさにも、キスにも、お陰様で慣れてしまった。
「...慣れるのはいいんだけどよ?ドラマとかの仕事はすんなよ」
「ヤキモチ〜?」
「どうだろうな...たかがキスくらい挨拶!って妹が気にしないのは嫌だな?凛月なら兄妹だから許せるけど...たかがキスされどキス、だよ」
「零くんも他のモデルの女の子とかが相手なのは抵抗あるの?」
「俺は安売りしたくねーな」
「羽風さんに仕事が回るのかな?気の毒...」
「大丈夫だろ、女の子大好きみてーだしな」
ならよかった、と零くんの首筋に擦り寄る。
「それ、寝てる時もたまにするんだよな」
「じゃあ癖なのかな?知らないけど...さ、レッスン終了〜アイス食べよ!」

買っておいてくれた、今シーズン先取りラムレーズン。
仕事後のアイスは至福だ〜っ。
しばらくは買うならこれにして?とお風呂に入ろうと立ち上がると、腕を引かれた。
「どうしたの?」
「子供か?アイスついてんぞ?」

笑いながら零くんは唇の端についたラムレーズン味のバニラを舐めて、ちゅっと離れる。
びっくりして固まってしまった...そんな事まだ誰にもされた事ないのにっ!

「ラム効いてるな。また買ってくるから冷蔵庫のやつ俺も貰うぞ?」
「うん...」

やばいっ!
このままだとお兄ちゃん達にすべての1番を取られてしまう...
「それまだされた事ないのにっ!」
あたしが叫ぶと、俺もだな?とそっけなく返された。

...1番貰っといて、アイス真っしぐらってなんなの!?

42→←40



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (15 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
89人がお気に入り
設定タグ:あんスタ , 朔間零 , 朔間凛月   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名: | 作成日時:2020年8月26日 4時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。