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今日は踊ってみたを撮っていた。
尺が余ってしまったらしく、マネから話を振られた。
「最近何かないの?...って漠然としすぎじゃん!最近か...あれだよ、あれ!タピオカブーム。あれに腹立つんだよね〜。Aは昔からたまにココナッツミルクのタピオカをファミマで買ってたんだけどさ。よく行くファミマになくなったの!ブームのせいで、新しいタピオカになってんの〜。まぁ、アホみたいにタピオカタピオカやってるから、終わるまで買わないけど!...でもさぁ...マネの歳なら知ってるよね?ファミレスでもずーっとタピオカあんの!...なんで、今更ブームになってんの?」
マネも納得のネタだったらしい。
「マネはさ、関西出身じゃん?明日から空前のタコ焼きブーム来たらそれこそ“なんでやねんっ!今更かいな!”でしょ!?」
うんうんと聞いてくれる。
「タピオカリバイバルあるなら、またナタデココ屋とかも来そうな世の中だよね〜...最近はそこにアホさを感じるな!...これ見てる人でタピオカ好きいたら、本当申し訳ないんだけどね。いや、本当。何がリバイバルヒットになるか分かんないよね〜?今度買う時、皆さんも、これ昔からあるのになって少し思ってほしいっていう、ね!それじゃ、おやすみなさ〜い!」
「A、珍しくごもっともな事話したね?」
「あたしさ、タピオカが食べたくて買ってたんじゃないんだ。ココナッツミルクをたまに無性に飲みたくなるんだけど...それがたまたまタピオカだっただけ。もうグリーンカレー以外ココナッツなしなのかな〜」
「今度ニキくんに頼めば?」
「お!マネ今のいい仕事!」
「お前っなんでやねん!」
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零くんのボーイフレンド(仮)生活、17日目。
あたしはあれから口を聞いていない。
「おかえり。おい、まだ怒ってんのかよ...これ少し離れたコンビニでやっと見つけたぞ?」
「わっ!今日その話してた..「やるから、機嫌直せよ」..うん!」
「死ねまで言われたからな」
「だって、直だよ...あれさ、癖付けないで?寝ぼけてするって事はさ、零くん寝ぼけたら誰の胸でも触るんでしょどーせ」
「しねーよっ!気抜けるの家だけだからな?」
「どーだか〜」
ココナッツミルクを気分良く味わってたのに...
「しねーし、寝ぼけてたから感触すら覚えてねーよ」
「おい!触っといてその発言ないわ〜最悪っ」
「...悪かったって」
「他の女にやったらまじ殺す」
「...周りに女いねーだろ」
「可哀想〜」
皮肉を言うと、また触るぞ?と脅された。
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作者名:馨 | 作成日時:2020年8月26日 4時