【◇】成宮鳴は一途らしい。

３．番号 ページ3

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「一也にAはもったいなさすぎるって！」

「コラコラ。どういう意味だよ」




俺がいない間になに他の男に惚れちゃってんのさ。
よりによって一也とかさぁ…………。




一也と付き合ってるってことは今は青道にいんのかな。
Aは絶対稲実の制服の方が似合う！と心の中で叫んだ。




「…ま、そういうことだから、邪魔すんなよ♡」

「別に邪魔してるつもりねぇけど！」




とりあえずここは男としてサッと引き下がる。
しつこい男は嫌われるからね！

最後にAに番号聞くと
「ナンパすんな」と一也にチョップされた。




「いいじゃん別にー。幼なじみと久々の再会だよ？」




無事にAの番号をゲットして満足。
「LINE追加しとくねー！」とAに言って、
寂しそうに待つ樹のところに急ぐ気配は微塵も見せずダラダラと戻った。




「知り合いですか？」

「んー…好きな子」

「あぁ、好きな子…………好きな子！？」




「なに、文句あんの？」




Aと一也の方を向くと、
俺に見せつけるように一也がAにキスをした。




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なにあれ、すっげぇムカつく。




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