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青年>>16 ページ18
狼から受けた傷がじくじく痛む。
後ろにはAがいる、
まだ、倒れる訳にはいかないっ!
少年が来たことで浮かれていたのかもしれない。
ずっと1人だった自分に家族が出来たようで、
嬉しかった。
今まで森の中で過ごしていた青年は人と接する機会が少なく、
人の温かさを忘れていた。
だが少年を拾ったことで
温かさを学んだ。
それは少年も同じだったのかもしれない。
奴、隷として主人に仕え、労働をする日々に温かさなどあるわけがない。
自分に温かさを教えてくれたAが大切で、
失いたくはなかった。
まだ少しの間しか一緒にいないが
それでも青年の中で少年という存在は大きなものになっている。
「はやくっ、、、
にげてくれぇっ!!!」
青年の悲痛な声が森の奥深くにこだまする。
その時、
少年の纏うオーラがガラッと変わったような気がした。
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作者名:Ark | 作成日時:2018年7月24日 21時