〈歌い手〉〈KZ〉月の光に照らされて〈トリップ〉

その27 ページ34

音楽が得意教科なんて求めていた回答と違いすぎるだろう

本当は英語が良かっただろうに...

申し訳なさを感じつつ、何も聞いて来ない彼らに私も何も言えない

(さっきのバカ発言じゃ性格が中途半端だからな...)

私は天然と見せかけるために首をかしげた

我ながら最低なヤツだ

すると若武が

若「あぁ...そうか...分かった。もう帰っていいぞ」

そう言った

『自分から聞いといてその反応はなんだ...』

なんて呟きながら玄関に行く

すると...

『そらるさん！』

そ「あ、おかえり」

待っていてくれたみたいだった

『わざわざ来てくれなくても良かったのに』

そ「いや、夜道は心配だから」

ありがたいな

でも毎週は無理があるだろうし、早めに友達作って一緒に帰るようにしよ

KZメンバーが一番だ

でも仲良く出来るだろうか...


そ「塾はどうだった？」

『授業は凄く良かったです。友達はまだかな...』

そ「そっか。でも友達にばれないようにしろよ」

『はい』

そうだね。身バレはかなりヤバい

これで活動出来なくなったり、まふくんみたいな事件に巻き込まれることだってありかねない

でも、私は特別クラスだし、KZのメンバーは皆そういうところはしっかりしてるから大丈夫かな

一応警戒はしておくか




そらるさんはマンションまで送ってくれて、そこで別れた

『ありがとうございました』

そ「ん、またね」

優しいなぁ

マシュマロ@サクラサク　ama＿masyumaro→←その26

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