〈歌い手〉〈KZ〉月の光に照らされて〈トリップ〉

その16 ページ20

『まふくん！？』

なんとまふくんがいた

なんか外で見るのは珍しい...

するとまふくんも私に気がついたらしく、小さく手を振ってくれた

黒髪だったけど、マスクはして無くてイケメン...

リスナーには眩しすぎるオーラがある

この世界はどれだけ都合良く出来てるんだ...

ま「おかえり」

『えっ、あっうん。ただいま...』

緊張がヤバい。コミュ障がヤバい。まふまふオーラがヤバい....

いろいろヤバすぎて頭が混乱し始めた....

ま「大丈夫？なんか挙動不審...」

『大丈夫！...多分』

ま「多分ってｗでもなんかあったら言ってね。新学期とかって色々あるからね」

『うん...ありがと』

や、優しい...

こんなに優しくしてくれるなんて

それに、なんとなく気持ちを分かってくれる人だなって感じた

前の世界じゃ分かってくれる人なんていなかったもんな...


ところで...

『なんでまふくん此所にいるの？』

ま「あぁ、そらるさんにお願いされて。「茉莉一人じゃ心配だから迎えに行ってほしい」って」

そらるさんが...

ありがたいな



そんなとき...

『あ』

ま「どうしたの？」

『ちょっと待ってて』

そう言って私は彼女の元に向かった

『立花さん！』

ア「！篠田さん...？」

いや〜なんとなく話したくって←オイ

ア「さっきは本当にありがとう」

『そんなに言わなくていいよ...！』

ア「うん...で、何か...」

『あ、そうそう！ちょっと待って』

私は鞄からメモを出して携帯の番号を書いた

『これ』

ア「え...いいの？」

『いいの！何かあったらいつでも掛けて』

『じゃぁね！』

そう言って私は逃げた←オイ(本日2回目)


『お待たせ』

ま「うん。今の友達？」

『そんな感じかな』

ま「もう出来たんだ...僕だったら...」

『いや、大丈夫。私もこれ以上は作れそうに無いから...』

ま「そっか...」

『うん...』

き、気まずい...


ま「帰ろっか」

『そうだね。おなかすいたし...』

ま「僕も作業しなきゃ」

『え、まだあったの？』

ま「うん。新曲がね」

『そうだったんだ。忙しいのにありがとう』

ま「気にしないでいいよ。あと少しだから」

『そっか』


ま「あ、そうだ。今日の夜空いてる？皆でお祝いしようと思ってるんだけど」

『ほんと！？ありがと』

ま「じゃあ今日の5時くらいに僕の家でどう？」

『うん。いいよ』

ま「分かった」

なんて話しながら帰った

青春もどきだ...

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