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「とき、ときめかせる」
「キュンキュンしなくちゃなんないわけですね」
「キュンキュン……」
いや赤葦さんあなた真顔でキュンキュンとか言ったら破壊力半端ないのでやめてもらってもよろしいでしょうか
どうしたものかと悩む赤葦さん
正直めっちゃ可愛かった。可愛くて仕方がなかった
まぁ初対面でこの問題発言はドン引かれる材料にしかならないこと踏まえてるのでね
「あの、赤葦さん。
悩むようでしたらどうにか」
「いや、大丈夫。」
ダイジョウブ……？？？
大丈夫、とは何だ
「ねぇ、早瀬さん？でいいのかな」
「はい！早瀬です」
「うん、早瀬さん。ちょっと失礼するね」
……失礼する？？？
赤葦さんがさっきからよく分からない
んー？と微妙な感情に陥る私を見て、赤葦さんは一歩半近づいてきた
もともと距離はなかった私たちの間に残される空間は人一人分も満たないくらいに狭い
ということは、赤葦さんと私の距離はとんでもなく近いということ
「えっと、赤葦さん？」
「うん、ごめんね」
ご、ごめんね……
赤葦さんの大きくて暖かい左手が、私の右耳にそっと添えられる
耳に擦れる地肌の感覚に肩が震えた
距離を置こうと動く私の両手を、今度は赤葦さんの右手が抑えた
何だこのシチュエーション、恋人か
なんて一人でツッコんでいると、赤葦さんの低くて響く声が脳みそまで行き届く
「同い年なんだから、堅苦しいのやめてよ。
……ね、A？」
…
……
・
「……っびぁっ」
「(びぁ？？？)」
真正面で囁かれた言葉は信じられないほど甘い
ぶわっと顔全体に熱が集まっているような感覚を身をもって感じた
けれど、それで終わらないのが赤葦京治らしい
ふふ、と艶笑を浮かべた赤葦さんに少し見とれて我に返る
とうに現れた出口を見て、後ろに出口があります、と伝えようとしたところ、赤葦さんの顔がぐいっと耳元に寄せられ肩に顎が乗った感覚
「……顔、赤いけど」
「ッッッ！？！？
…っば、赤葦さんの人たらし……！！！」
これで出ていないとおかしい、というくらいには当たり前に現れている出口に一目散に駆け寄った
お別れの挨拶がないのは見逃してほしい所存
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「(……踏み込みすぎたかな)」
＿＿＿赤葦京治『相手をときめかせろ』
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そらまめ(プロフ) - リクエスト失礼します！西城の松川みたいです！ (10月20日 0時) (
レス) @page24 id: 95256a869c (このIDを非表示/違反報告)
R E N(プロフ) - 北さん＆スガさんおかわりで！ (2023年2月25日 17時) (レス) @page24 id: 421fc06055 (このIDを非表示/違反報告)
しょうが焼きの皇子 - この、作品滅茶苦茶すきです、、、リクエストなんですけど 、 もう一回研磨と角名出していただけないでしょうか、ッ !? 更新楽しみしてます !! (2022年3月28日 10時) (レス) id: ce856ad657 (このIDを非表示/違反報告)
このはなび(プロフ) - リクエストは全てお答えさせていただきます！！ (2021年8月21日 6時) (レス) id: ce9de7aa2d (このIDを非表示/違反報告)
このはなび(プロフ) - わわ、みなさん本当にありがとうございます！！！もうモチベ上がりまくりですね、、笑もうそろそろ更新しようと思いますのでしばらくお待ちください……ちなみにすみませんマジでほんとに生きてます… (2021年8月21日 6時) (レス) id: ce9de7aa2d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：このはなび | 作成日時：2021年4月25日 20時
