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「固ェ!!それ本当にレイガストかよ?!」

「今までシールド要らずだった理由分かっていただけました?」

「こんにゃろ…!」

「……うわぁ!ギムレットはきついですよ!」

「避けんな!」

「流石に避けます!!」

出水先輩との模擬戦はめちゃくちゃ楽しかった。ひたすら出水先輩が撃ってくるのを避けたり防いだり…そして流石、牽制も上手い。
僕の得意な接近戦をさせてくれない。
ずっとこの平行線だ。

「出水先輩少しぐらい近づかせてください、よ…!」

「お前相手にそんなことするわけねぇだろ!」

戦いながらも隙ができないか話しかけるも無理…でも、本気で相手をしてくれているのが伝わって嬉しい。

でもこのままじゃ決着が付かない。

僕は両手のレイガストの片方だけ、スラスターオンにして出水先輩へ投げる。
同時に、メテオラも飛ばす。

当然、こんな攻撃出水先輩には全部撃ち落とされてしまう。
でも、それが狙いだった相殺されたメテオラにより視界が悪くなる中残ったもう片手のスラスターで思いっきり突っ込み、出水先輩の少し頭上を抜け、レイガストを手放し、宙を落ちる形で背後を取る。

「相変わらず早ぇな、オイ」

出水先輩は判っていた様に、両手にトリオンキューブを形成していた。
この間合いなら、いくら出水先輩でも合成弾を作る余裕はないのですぐに打ち込んでくる。

出水先輩のバイパーとアステロイドが落下中の僕を至近距離から襲うが、それを僕も必要なものだけバイパーで相殺する。

ギョッとした顔の出水先輩の心臓部を両掌で強く押す。体制を崩した出水先輩の上に馬乗りになり、心臓部分をスコーピオンで刺した。

まさか勝てるとは思っていなかったので、嬉しさが胸のうちから湧き上がってくる。

「僕の勝ち、ですね
出水先輩」

最近考え事が多く体を動かせていなかったので純粋に楽しかった。

出水先輩は僕に負けたのがよほど驚きなのか、僕の顔を目を見開いで凝視していた…。

…き、嫌われたらどうしよう…先輩にいきなり勝つって印象悪い?いや、出水先輩はそんな人じゃない!…はず……。
いつも優しいし見かけると必ず声をかけてくれるし普段と違うところがあると心配してくれるし…先輩の鏡の様な人だ。

出水先輩のトリオン体が崩壊する。

僕も模擬戦ブースから退場した。

……だ、大丈夫だよね?これで万が一にも嫌われたら僕生きていけない…。

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アップルパイになりたい(プロフ) - 更新待ってます! (2023年1月30日 15時) (レス) @page46 id: fcb69bf060 (このIDを非表示/違反報告)
例のやつ - 面白くて腹筋痛い…続きをお待ちしております! (2021年11月7日 21時) (レス) @page46 id: 5d3b9960b6 (このIDを非表示/違反報告)
そらちゃんです!!(プロフ) - 応援してます! (2020年6月19日 10時) (レス) id: c4f3cb5b0b (このIDを非表示/違反報告)
美桜琉(プロフ) - 面白すぎて1話から一気読みしちゃいました!笑 更新待ってます!頑張って下さい! (2019年11月2日 17時) (レス) id: 95c48d4791 (このIDを非表示/違反報告)
ひよこ豆(仮)(プロフ) - 更新待ってます! (2019年5月11日 22時) (レス) id: 97b4437434 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:こんにゃくの様な何か | 作成日時:2019年3月11日 18時

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