【WT】唯我尊に生まれましたけども2【出水寄り】 (ページ31)

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「もー俺はお前の成長速度が怖いわ、いつか絶対無傷記録止めてやる」

そう言いつつも僕の頭をグリグリ撫でてくれる出水先輩に頬が緩む。

所謂『ランク戦お疲れ様でした会』だ。

「ずるいぞ出水！俺だって尊と戦いたい！」

「わ、ぜひ！僕もまだまだ改造したトリガーの扱いが甘いので模擬戦沢山したいです！」

「太刀川隊には戦闘バカしか集まらないってウワサ立ってるの知っておるかね皆の衆」

宇柚さんの言葉に驚く。

「えぇっ、僕はただみなさんとの戦闘が楽しいだけで…」

「そういうところだよ、尊君」

ちょっと落ち込む…戦闘バカ……うぅ…。

「あ、あとね～尊君は出水君の弟子ってウワサも囁かれてるよ
よく一緒に訓練室にいるし、尊君リアルタイムで弾道引けちゃうもんね」

「出水先輩が僕の師匠ですか？！そ、そんな恐れ多い…ひぇ……」

「俺に勝ち越しておいて何言ってんだよ…それとも俺が師匠は嫌か？」

「それは有り得ません！むしろ、あの…その…メテオラやバイパー使い始めた頃は出水先輩のランク戦での映像お借りてすごく参考にさせてもらってましたしっ、そ、尊敬してますし！」

言いながら顔に熱が集まる。
だってだって、好きな先輩と同じトリガー使うなら真似したいじゃん…！
子供っぽい？中学二年生なんて子供だよ！精神年齢も肉体に引っ張られるさ！！

「…マジ？なんなら今からでも弟子名乗る？」

「え…そんな贅沢な…良いんですか…？先輩で師匠とか…せ、先生？ひぇ……」

「相変わらずお前の贅沢の基準がわからねぇけど…喜んでるのは分かった」

よしよしと頭を撫でられますます顔が熱くなる。
尊敬してる大好きな先輩が、師匠…！

「後付けで弟子を名乗ってもよろしいんでしょうか…」

「よろしいよろしい、噂に乗っかっちまおうぜ」

ニッと笑う出水先輩に感動する。

「～ッ！出水先輩！そして師匠！この感動を言い表す言葉がでてこないので抱きついても良いですか！」

「おー、こいこい」

「うわぁあ…出水先輩大好きです！友達に自慢します！！…さ、3人しか居なかったので知り合いにも自慢します！！」

「…あ、あー…おう

…友達作りはこれからも頑張れな」

「おーい、それも良いけど俺との模擬戦の約束忘れんなよ？」

太刀川さんの不満そうな声にハッとする。

「勿論です！10戦でも100戦でもしましょう！」

あ、やっぱり僕、戦闘バカなのかも。