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相手がベイルアウトする前に、点数を貰うため頭上からスラスター全開のレイガストで叩き潰した。
トリオン体は粉々になりクレーターができる。
…まだ力加減が難しい。
チリっと、首の後ろに刺激。
瞬間、横に飛ぶ。
僕が居た場所に通る銃弾。
派手に動いたおかげで、最後のスナイパーも釣れた。
笑みが浮かぶ。
『太刀川さん、出水先輩、スナイパー2人撃破、残り1人も今から潰します
ので、狙撃の心配は無用です』
『マジかよ、速いな〜んじゃ、俺は遠慮なく標的まで走ろうかね』
『俺は一応太刀川さんの援護しつつ点取れるときに取るわ、尊、良くやったな』
なんて通信をしている間に、3人目のスナイパーを、足に固定したレイガストで蹴り飛ばす。
ムエタイも、良いよね。
蹴られた勢いで飛んでいくスナイパーと並行飛行する様にレイガストで飛び、心臓をスコーピオンで刺した。
完璧。
『尊君〜中央付近で混戦になりそうな予感』
『了解しました、直ぐに向かいます』
そう、直ぐに。
太刀川さんたちが戦っている箇所をレーダーで確認して、飛んでいく。あぁ、運は僕に味方してくれている様だ。
僕は、足からスコーピオンを生やし、スラスターの勢いとシールドの形状を変形させた。
スラスターの勢いで、体が回転する。
今の僕は空飛ぶチェーンソーだ。
その勢いのまま敵に突っ込む。シールドを張られているがそんなもの無視だ。
スコーピオンで削れ切れなかろうが、勢いでシールドは破れる。
相手の体勢を崩せば、またスラスターを手放し至近距離からスコーピオンで首を跳ねる。
今度は2人同時に行けた。
チームで固まってくれるとこういう時便利だ。
しかし、スラスターを手放した僕に、攻撃のチャンスだと思ったのだろう、最後の1人が孤月で強力な攻撃を打ち込んできた。
僕は敢えて、棒立ちでそれを受ける。
そっちの方がパフォーマンスになるでしょ?
孤月は、たしかに僕の首を取りに来ていた。しかし、止まっている。
「無傷記録、更新しなきゃだめなんですよ」
相手の孤月の刃をがっちり掴み、にこりと笑う。目の前には刀を振り下ろす太刀川さんが見えていた。
最後の孤月使いは太刀川さんが仕留めた。
「くっそー!尊!お前マジでほぼ1人で倒してんじゃねぇか!俺最後横取り!かっこ悪い!」
「えぇ…」
「尊、気にすんな」
出水先輩は困惑する僕の頭を撫でてくれた。
撃破ポイント、生存ポイント、太刀川隊総ナメ。
ご馳走様でした。
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アップルパイになりたい(プロフ) - 更新待ってます! (2023年1月30日 15時) (レス) @page46 id: fcb69bf060 (このIDを非表示/違反報告)
例のやつ - 面白くて腹筋痛い…続きをお待ちしております! (2021年11月7日 21時) (レス) @page46 id: 5d3b9960b6 (このIDを非表示/違反報告)
そらちゃんです!!(プロフ) - 応援してます! (2020年6月19日 10時) (レス) id: c4f3cb5b0b (このIDを非表示/違反報告)
美桜琉(プロフ) - 面白すぎて1話から一気読みしちゃいました!笑 更新待ってます!頑張って下さい! (2019年11月2日 17時) (レス) id: 95c48d4791 (このIDを非表示/違反報告)
ひよこ豆(仮)(プロフ) - 更新待ってます! (2019年5月11日 22時) (レス) id: 97b4437434 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こんにゃくの様な何か | 作成日時:2019年3月11日 18時