【WT】唯我尊に生まれましたけども2【出水寄り】 (ページ23)

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出水先輩のおかげで勇気100倍になった僕は無事父親に話をつけられた。

話し合いだというのに、父親はやはりこちらを一切見なかった。
まじムカ着火ファイヤー…ネタが古いな、やめよう。

それと同時に、昨日、前世のことを考えていて気づいたことがある。
ワールドトリガーの『原作知識』が、ピンポイントでゴッソリ、記憶から抜け落ちているのだ。

正確には、大まかな流れだとか、誰がどうなるとか、そういう、確定している『未来』が分からない。
逆に、メガネの男の子が主人公だったよな、とか、それぐらいならまだ覚えている。

何か、外部からの干渉を受けている様で気持ちが悪かったが、下手に未来を知っていても三門市の第一次侵攻の時の様に自己嫌悪に陥るだけの可能性もあったのでむしろ良しとしよう。
だって、僕はもうここで生きているのだから。

そこで、僕なりにこの世界で出来ることを考えてみた。
そして結局は、お金である。

木戸司令と鬼怒田さんに相談して、今回父親から絞る取るお金で、三門市内地下に秘密のボーダー関係者用の直強固な避難シェルターを建設することを提案した。
そして、司令部と非戦闘員職員全員にベイルアウト機能の付いたトリガーを渡し、常時携帯、ベイルアウト先はその避難シェルターに設定。

シェルター内には臨時の司令部も設置。司令部や開発部などが万が一襲われた際、ボーダーの機能を失わせない為の予防策だ。これを提案した時、とても驚かれた。

まるで大きな侵攻があると言っている様だな、と。

三門市の侵攻を例に出して、てっきりああいう事が今後定期的に起こるからボーダーは日々強化を続けていると思ったのですが違うのですか？と質問したら納得してもらえたが。

常に最悪を考えて策を立てる。

これも先生の教えだ。

また、戦力にならないC級クラスを大量に抱えている現状から、C級からでも才能のある者は早めにB級へ上がれる制度を作る様打診した。

要は、防衛任務などの実践で慣れろ、というやつだ。
同時に、『ボーダー隊員』という肩書きが欲しいだけで特に努力もせずポイントの変動が少ない、『居るだけ』の隊員には特別指導やそれでも改善されない場合除隊通告する決まりも提案した。

割と多いんだよね…折角トリオン量ってラインは合格してるのに働かないやつ。
勿体ない…。