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トリガーの改造、想像よりは進みが良いものの、理想通りにはいかずトライアンドエラーの繰り返しとなっていた。

それでも、自分の理想に少しずつ近づいているので良しとする。

煮詰まってきたので、休憩のためにラウンジまでやってきた。
人の話声を聞いたり仕草を観察するのは前世からの習慣でもあり、落ち着く。

勿論手元にはミルクティー。
そう言えば、菊地原君の前でこれを初めて飲んだ時、「金持ちの舌に合うの?」と聞かれたことがあった。

正直、高級茶葉で面倒な工程かけて淹れられた紅茶より、大量生産の既製品の味の方が僕の舌には合う。

家の紅茶よりこの味が好きなんだと答えたら、舌バカなの?と言われて少し悲しかった。

そんな事を思い出していると、僕が座っていた2人用の小さなテーブルの向かい側に、人が立つ。
顔を上げると、そこには風間さんが居た。

「尊、今少し良いか?」

「勿論です!どうぞどうぞ…!」

僕は立ち上がり風間さん側の椅子を引けば、そこまでしなくて良いと言われてしまった。

しかし僕の中での風間さんは尊敬する人トップ3には入る人だ。
テンションが上がってしまうのは仕方がない。
なんせ、菊地原君がC級時代から勧誘した人だからね!最近カメレオンを使った連携を練習しているらしいけど本当に、指導力も人の才能の見極め方も、何より常に冷静なところがカッコいい。

僕はテンションの振り幅が酷いからな…。

そんな事を思いつつ、目の前に座った風間さんを見る。

「風間さんが僕に用だなんて珍しいですね…菊地原君なら今日は学校で模試ですし…」

菊地原君と一緒の時に、菊地原君を呼びにくる、という形で風間さんと話す機会は多かったが、個人同士での会話は、個人戦のときや太刀川隊に入る前の防衛任務ぐらいでしかした事がない。

「いや…最近、その菊地原の様子が少しおかしい気がするのだが何か理由を知らないかと思ってな
本人に聞いても気のせいだと言うばかりで」

風間さんの言葉に、はて、と首を傾げる。

僕の前での菊地原君は別にいつも通りだし、最近話す事といえばランク戦のことで…そこまで考えて、ある可能性に思い当たり、笑いそうになった。

「あの、風間さん、様子が変って、いつもより口数が減ったとか、防衛任務終わりすぐ帰るとか、そんな感じですか」

「!何故分かったんだ?その通りだ」

僕は我慢できずに吹き出してしまった。

62→←60本当に作れるとは思ってなかったんですけども



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アップルパイになりたい(プロフ) - 更新待ってます! (2023年1月30日 15時) (レス) @page46 id: fcb69bf060 (このIDを非表示/違反報告)
例のやつ - 面白くて腹筋痛い…続きをお待ちしております! (2021年11月7日 21時) (レス) @page46 id: 5d3b9960b6 (このIDを非表示/違反報告)
そらちゃんです!!(プロフ) - 応援してます! (2020年6月19日 10時) (レス) id: c4f3cb5b0b (このIDを非表示/違反報告)
美桜琉(プロフ) - 面白すぎて1話から一気読みしちゃいました!笑 更新待ってます!頑張って下さい! (2019年11月2日 17時) (レス) id: 95c48d4791 (このIDを非表示/違反報告)
ひよこ豆(仮)(プロフ) - 更新待ってます! (2019年5月11日 22時) (レス) id: 97b4437434 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:こんにゃくの様な何か | 作成日時:2019年3月11日 18時

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