日常その十 あたしだって女らしい事の一つや二つや二百つできる ページ10
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炎「一体何があった?」
紅炎は真剣な表情で、ジュダルと紅玉、彼女に問いかけた。
玉「私が下女の叫び声に気づいてその場に向かったときには、既にジュダルちゃんは・・・」
ジュ「・・・・・・
Aの言った事に・・イラついて周りに当たった。
・・悪かったと思ってる。」
あ「あたし・・・?」
炎「A、ジュダルに何と言ったんだ?」
あ「え・・えっと・・・
〈言っとくけど、お茶に毒は盛ってない〉って・・」
ジュ「ちげーよ。
〈俺はどう思ってんだ?〉って聞いたときだ。」
あ「・・・・・・〈わかんない。〉」
彼女の言葉に、紅炎と紅玉、周りにいた兵たちまでもが納得したような表情を見せた。
あ(なんでみんな納得してんの・・・?)
玉(ジュダルちゃんの性格からして、こうなるのは予想がつくわ・・・)
あ「とにかく、あたしも悪かった・・・と思う。
だから、罰を受け入れるわ。」
炎「はぁ・・・ジュダル、次はないぞ、今回は仕事の負担で許してやる。
もういい。」
ジュダルと紅玉と彼女はドアに向かって歩いて行く。
すると、紅炎は「そうだ。」と声を上げた。
炎「A、お前は残れ。
話しておきたい事がある。」
あ「・・・わかったわ。」
ジュダルと紅玉は少し気にしながらも、部屋を去った。
彼女は紅炎に「手短にね。」と言うと、床に胡坐をかいて座った。
炎「A、もう少し女らしく振舞ったらどうだ?
はしたないぞ。」
あ「あら、あたしにそういうのを求めたらダメよ。
紅炎もわかって言ってるんでしょ?」
彼女はニヤリ、と意地の悪い笑みを浮かべる。
あ「それに、女らしい事だってしてるじゃない。」
炎「・・・・・あぁ、それもそうだな。」
紅炎は少し考え、微妙な顔をしながらも彼女に同意した。
あ「紅炎、あんたあたしが女らしい事ができないとでも?」
炎「まぁ・・・なんだ。
Aのそういうのを想像できん。」
紅炎のバッサリとした回答に、彼女はむっと眉を潜め頬を膨らませた。
あ「ふんっ、あたしだって女らしい事の一つや二つや二百つできるわよ。
・・・色仕掛けだって、やろうと思えばできる。
いつも脅しで解決できたから使う機会がなかっただけよ。」
彼女は鼻で笑うと、自慢気に豊満に膨らんだ胸を張る。
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にゃんにゃん子猫(プロフ) - 閃光の舞姫さん» ありがとうございます(笑) その約束はずっと後に・・・言い過ぎましたね。 楽しみにしておいてください♪ (2013年7月19日 20時) (レス) id: a7231b0c94 (このIDを非表示/違反報告)
閃光の舞姫 - 紅覇くんに主人公が「何でも言うこと聞く」と言ったやつh(殴 なんでもないですすみませんごめんなさい・・・・と、とっても面白いです!! (2013年7月19日 20時) (レス) id: 542b6c1a5a (このIDを非表示/違反報告)
練紅鈴 - は〜い(●・▽・●) (2013年7月13日 21時) (レス) id: 2b43f26b94 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんにゃん子猫(プロフ) - 四章が始まりました!是非読んで下さい( ´ ▽ ` ) (2013年7月13日 16時) (レス) id: a7231b0c94 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんにゃん子猫(プロフ) - 練紅鈴さん» 四章でのお楽しみです(=^ェ^=) (2013年7月13日 10時) (レス) id: a7231b0c94 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:にゃんにゃん子猫 | 作成日時:2013年6月15日 11時