日常その九 ほざいてんじゃねーよ ページ9
?「紅玉、怪我はない?」
玉「A・・ちゃん・・・」
涙を浮かべる紅玉の目の前には、悠然とつっ立っている彼女がいた。
だが、あくまでそれは紅玉から見た後ろ姿で、表情が伺えない。
本当のとこいうと、彼女はいつもの人を見下した顔ではなく、眉を歪ませ青筋を立てていた。
ジュ「キレてんのかよ、これぐらいで。」
あ「これぐらいですって?ほざいてんじゃねーよ。」
ジュ「はははっ、顔が怖えーぞA!」
あ「・・・・___謝れ。」
ジュ「あぁ?」
ジュダルは彼女の威圧感などもろともせず、半ば笑って言う。
あ「あたしはいい。
あんたに喧嘩売られようが、殺意むき出しで殺しに来られようが、構わない。
紅玉に謝れ。」
彼女は殺気は放ってないものの、青筋を立てて今にも視界にあるものを全て潰す勢いのある目だった。
ドタドタドタドタッ____
あ「・・・お前ら、遅せーんだよ。」
彼女がチラリと視線を向けた先には、彼女が罰として師を担当した事のある兵たちがビシッと並んでいた。
両手を合わせ、胸の位置まで上げ深くお辞儀をしている姿は、彼女に対して本気で敬意を表している様に伺える。
兵『はっ!
申し訳ありません!A殿!!』
あ「いい。
そこら辺の下女みたいに言い訳をしないだけマシだわ。
怪我人を運んで、後は自分たちで考えて行動。」
兵『はっ!』
兵たちはビシッと返事を返し、すぐさま行動に移った。
あ「・・・・・で、ジュダル。
あたしは紅玉に謝れっつってんだけど。」
ジュ「・・・・・・・・
・・・・・お前が・・悪いんだろッ・・・・」
ジュダルは彼女に聞こえるか聞こえないかぐらいの声で言った。
あ「?・・・
今、なんて」
ジュ「お前が悪いんだよ!!!」
ジュダルはさっきまでの人を茶化していた顔ではなく、苦虫を噛み潰したような顔をして声を張り上げた。
あ「・・・何ですって・・?」
彼女は眉を潜めて驚きながらも、不快な顔を見せる。
ジュ「っ・・・・
わ・・・・悪ィ。」
ジュダルはさっき自分の言った言葉に後悔するようなそぶりを見せ、鬱憤を隠すかの様に顔を少し伏せた。
あ「・・・とりあえず、紅炎とこ行くわよ。
あたしも出来るだけかばってはあげるけど、死人が出てんだから・・・覚悟しといた方がいい。」
ジュ「・・・あぁ・・」
日常その十 あたしだって女らしい事の一つや二つや二百つできる→←日常その八 ダニエルの襲撃
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にゃんにゃん子猫(プロフ) - 閃光の舞姫さん» ありがとうございます(笑) その約束はずっと後に・・・言い過ぎましたね。 楽しみにしておいてください♪ (2013年7月19日 20時) (レス) id: a7231b0c94 (このIDを非表示/違反報告)
閃光の舞姫 - 紅覇くんに主人公が「何でも言うこと聞く」と言ったやつh(殴 なんでもないですすみませんごめんなさい・・・・と、とっても面白いです!! (2013年7月19日 20時) (レス) id: 542b6c1a5a (このIDを非表示/違反報告)
練紅鈴 - は〜い(●・▽・●) (2013年7月13日 21時) (レス) id: 2b43f26b94 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんにゃん子猫(プロフ) - 四章が始まりました!是非読んで下さい( ´ ▽ ` ) (2013年7月13日 16時) (レス) id: a7231b0c94 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんにゃん子猫(プロフ) - 練紅鈴さん» 四章でのお楽しみです(=^ェ^=) (2013年7月13日 10時) (レス) id: a7231b0c94 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:にゃんにゃん子猫 | 作成日時:2013年6月15日 11時