《マギ》赤き羽の黒い天使 三章(半年編)

日常その三十九 日記ってすぐに飽きてやめちゃう ページ40

エ「あの・・・」



蛇「ん？」



エ「最後に、顔・・見せてもらってもいいですか？」



黒蛇は「うーん」と少し考えるそぶりを見せる。



エ「えと、迷惑でしたら・・・」



蛇「ええよ。


別に減るもんやないしな。」



黒「く、黒蛇殿・・」



黒蛇の隣にいた男は少し焦った様に黒蛇を見た。



蛇「大丈夫や。


エルちゃん、顔見ても後悔せんとってな。」



エ「そんな事ないです。」



エルビルナは目をキラキラさせて黒蛇の顔を見つめる。


黒蛇は仮面の端を右手で掴むと、少し上にずらした。



エ「ぁっ・・・」



エルビルナは顔を赤らめた。


仮面の下には、整った顔立ちでヘラヘラと笑った黒蛇の顔があった。


瞳は闇の様に真っ黒で、肌は白い。


不思議な事に、目が合った瞬間暗闇の中に吸い込まれる様に見入ってしまうのだ。



蛇「エルちゃん、エルちゃーん？


・・ショック受けて固もうてしもうた・・・？」



エ「ハッ、あ、い、いえ！


(つい見惚れてぼーっとしちゃった・・・。)」



蛇「ホンマに？」



エルビルナは顔を赤らめながら「はい。」と笑顔で返事を返す。



黒「あの、黒蛇殿・・」



蛇「わかっとるわかっとる、そないじらさんでええやん。」



黒蛇はため息を吐きながら仮面を付け直す。



蛇「ほしたらエルちゃん、また明日な。」



エ「はい、また＿＿＿。」




＊［次の日］




〜エルビルナ日記〜


今日は黒蛇さんとお昼を一緒に食べた。

昨日も見たけど、黒蛇さんはイケメンだ。

食事の時に話してもらった旅の話は聞き入ってしまう程面白かった。

そして、また７日後のお昼に会う事になった。




＊［７日後］




今日は久しぶりに黒蛇さんに会った。

やっぱり何度見ても黒蛇さんはかっこいい。

・・・この頃黒蛇さんと目が合う度にドキドキする。

もしかしたら好きなのかもしれない・・

エルは今までジュダルを愛してたはずなのに・・・




＊［４日後］




この頃とっても寂しい。

なんだか黒蛇さんに会える気がして、待ち合わせをした場所に行ってみたら・・・

会えた。

ジュダルとAの事を相談したら一緒に考えてくれた。

やっぱりエルは黒蛇さんが好きみたい。

寂しいってエルが黒蛇さんを求めたら、応えてくれた。

嬉しい。




＊［２日後］




黒蛇さんに会いたくて待ち合わせをした場所に行ってみた。

いた。

でも・・・・・・・・

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