日常その三十三 雲一つないいい天気の日にはとんでもない事件が起こりそうな気がする ページ34
ある日の事、エルビルナの真実を彼女が知ってから十数日が経った。
今日は雲一つとしてない晴れ晴れとした青空だ。
ジュダルは神官の仕事で遠出していていない。
彼女は平和な煌帝国、帝都の屋根の上で寝転びながら、読書を楽しんでいた。
そして手に持っている本を読み終えると、一度下に置いて上半身をスクッと起こした。
「ん＿＿＿ッッ」と手足をのばしてあくびをすると、晴れ渡る空を清々しい気分で見上げる。
本当にきれな青空だ。
あ「いやぁ、今日も一段といい天気だな〜♪」
満面の笑みを浮かべ、満足そうなため息を吐く彼女。
あ「こんな日には、とんでもない事件が起こりそうな気がする・・・
なぁんてね。」
ヒュゥゥ＿＿＿＿
彼女が、何かが飛んでくる様な音に気づき、「ん？」とその方向に視線を向けた刹那。
轟音と共に“何か”が彼女の方に突っ込んできた＿＿＿＿いや、飛ばされてきた。
ドガーンッ！
彼女は一瞬で体制を整え後ろに跳び、その衝撃から逃れた。
その素早い行動は流石としか言い用がなく、いきなりの事にもかかわらず表情一つ変わっていない。
あ「なになに？喧嘩？」
彼女はさっきまで自分がくつろいでいたが、もう崩壊している帝都の屋根を軽く睨む。
瓦礫と砂煙の中から現れたのは・・・
あ「！！
エル・・・！？」
彼女はここで初めて驚いた表情を見せた。
エ「っ・・・くッッ・・！」
エルビルナは苦痛に歪んだ表情をし、声を押し殺してゆっくり立ち上がる。
体中に生傷を負い、左目の少し上からは血を垂れ流していた。
エ「スゥッ・・・我が身に宿れ、グレモリー！！」
その時、エルビルナの周りに強風が吹き抜けた。
「前にも同じ事があったなぁ。」なんて考える余裕もない。
彼女は体が吹き飛ばされないように体制を低くする。
あ「危ない危ない。
・・・・にしても・・・
(エルどしたんだ？
あたしの事も気づいてないっていうか、シカトしてるみたいだし。)」
強風の中から現れたエルビルナは薄い淡紅色の羽毛を体中に纏い、背中には羽が生えていた。
いつぞやに彼女が見た姿と同じだ。
強いて言えば、生傷と左目上に軽傷があるぐらいだった。
あ「え・・ちょっ、待ちなさいよ！」
彼女が言葉を言い終わる前に、エルビルナは帝都の屋根を勢いよく蹴り、吹っ飛んできた方向へ飛び立った。
彼女は混乱しながらもエルビルナが飛んでいった方へと視線を向ける。
日常その三十四 お前の引き金か？→←オリジナル人物設定 エルビルナ編
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にゃんにゃん子猫(プロフ) - 閃光の舞姫さん» ありがとうございます（笑） その約束はずっと後に・・・言い過ぎましたね。 楽しみにしておいてください♪ (2013年7月19日 20時) (
レス) id: a7231b0c94 (このIDを非表示/違反報告)
閃光の舞姫 - 紅覇くんに主人公が「何でも言うこと聞く」と言ったやつｈ（殴 なんでもないですすみませんごめんなさい・・・・と、とっても面白いです！！ (2013年7月19日 20時) (レス) id: 542b6c1a5a (このIDを非表示/違反報告)
練紅鈴 - は〜い(●・▽・●） (2013年7月13日 21時) (レス) id: 2b43f26b94 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんにゃん子猫(プロフ) - 四章が始まりました！是非読んで下さい( ´ ▽ ` ) (2013年7月13日 16時) (レス) id: a7231b0c94 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんにゃん子猫(プロフ) - 練紅鈴さん» 四章でのお楽しみです(=^ェ^=) (2013年7月13日 10時) (レス) id: a7231b0c94 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にゃんにゃん子猫 | 作成日時：2013年6月15日 11時
