日常その四 愚問 ページ4
ジュ「どういう事だよ?」
あ「あたしはマギの力を使ってないだけだって事。
この腕輪・・・本体はこれについてる赤い宝石よ。
魔力逆流防止弁っていって、素材となる石をそのまま両手に装着する事によってルフから魔力を受け取れなくしてるの。」
ジュダルは目を見開き、驚いた顔をした。
ジュ「ってことは・・・
お前、今までずっと本気じゃなかったってのか・・・?」
あ「・・・・・愚問ね。
まぁ・・マギなのはずっと前からだけど、“特別な力”に目覚めたのは最近・・・・・
コレつけとかないと、その力が出やすくなんだよね。
だから、ついでにマギの力も塞いじゃうって事。」
そう言って彼女は手首の腕輪を見せる。
あ「それに、その力使って前に死にかけた事あるのよ。
本気出してなかったって言うか、どっちかって言うと出せない感じかな。」
ジュ「ちょっ、ちょっと待て!
“特別な力”ってなんだ・・・⁉」
ジュダルは感心と興味の入り混じった顔をし、身を乗り出して聞いてくる。
だが、彼女はそんなジュダルの好奇心を踏み潰す様な顔で、「お・た・の・し・み☆」と笑顔を向けた。
ジュ「なんだよ!
教えろよAー、なあなぁ!」
彼女はジュダルのしつこい行動を全て無視して、窓の外をチラリと見た。
あ「あ、もう雨止んでる___。」
雲間から光が漏れ、まるで薄い絹を遥か上空から降ろした様だった。
ジュ「お前晴れでも雨でも滅多に外に出ねーから同じだろ。」
ジュダルはあからさまに嘲笑して、彼女を馬鹿にする。
あ「明るくなるじゃない。
ほら、気分が。」
彼女は「そう思わない?」と小首をかしげ、可愛らしく頬笑む。
ジュ「・・・・・・・・
お前、そんな顔もすんだな。」
あ「・・・意外?」
ジュ「意外。
いっつもツンツンツンツンデレぐらいだし。」
あ「ツンが多いわね。」
彼女はそれに苦笑する。
ジュ「でも・・・」
あ「?
でも・・・?」
日常その五 真っ赤な顔でかっこいい台詞言われてもデレられない→←日常その三 お前の頭は脂肪の塊か
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にゃんにゃん子猫(プロフ) - 閃光の舞姫さん» ありがとうございます(笑) その約束はずっと後に・・・言い過ぎましたね。 楽しみにしておいてください♪ (2013年7月19日 20時) (レス) id: a7231b0c94 (このIDを非表示/違反報告)
閃光の舞姫 - 紅覇くんに主人公が「何でも言うこと聞く」と言ったやつh(殴 なんでもないですすみませんごめんなさい・・・・と、とっても面白いです!! (2013年7月19日 20時) (レス) id: 542b6c1a5a (このIDを非表示/違反報告)
練紅鈴 - は〜い(●・▽・●) (2013年7月13日 21時) (レス) id: 2b43f26b94 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんにゃん子猫(プロフ) - 四章が始まりました!是非読んで下さい( ´ ▽ ` ) (2013年7月13日 16時) (レス) id: a7231b0c94 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんにゃん子猫(プロフ) - 練紅鈴さん» 四章でのお楽しみです(=^ェ^=) (2013年7月13日 10時) (レス) id: a7231b0c94 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:にゃんにゃん子猫 | 作成日時:2013年6月15日 11時