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日常その三十 恐い ページ30

エ「け、消す・・?」



エルビルナは少し驚いた顔で、頭の上にハテナを浮かべる。


兵たちは理解できないという様な顔で彼女を見つめた。



あ「まぁ正確には、木とかはボロボロの灰になるまで燃やす。


ほかの灰にならない物質は、高温で溶けるまで熱してから超高温で蒸発させるのよ。


そしたら跡形もなく消えるでしょ?」



エ「本当にそんな事が・・・」



彼女はニヤッと口角を上げ、「まぁ見てなって。」と笑う。


そして目を一度閉じ、スウッ・・・と息を吸った。



あ「・・・・“重力魔法”!“力魔法”!」



彼女は右手を前に出し、魔法を発動させる。


重力魔法で瓦礫は一つの場所に集められ、力魔法で限界まで圧縮させられる。



あ「次ぃ!・・“水膜”!“熱魔法”!」



そして、圧縮させて固まりになった瓦礫の周りに水の膜が張られ、熱魔法で水膜の中に炎が点火された。



パチッ!バチバチバチッ! ゴオオォ!



凄まじい音を立てて圧縮された瓦礫が燃えてゆく。



あ「あんたらは下がってた方がいい、防壁魔法が無いから熱気が直で伝わると思うわよ。」



彼女は少し眉を潜めて言った。


温度を熱過ぎないよう制御するのが難しい様子だ。


兵たちは「は、はいっ!」と言って数メートルか下がる。



兵「エルビルナ様、A殿の言う通りお下がり下さい。」



エ「・・あ、え、えぇ。


わかった、ありがとう。」



エルビルナは彼女の実力と目の前で起きている事の迫力に目を奪われ、見入ってしまっていた様だ。


兵の一人に声を掛けられるまで彼女の忠告も耳に入らなかった。



あ「(・・・チッ、水の熱を制御する魔法も使ってるのに水膜が沸騰してきたし!


重力魔法で熱が届く範囲を制限するか・・・。)


“重力魔法”!」



彼女はついに、右手に続き左手も前に出した。



不気味な音で激しく燃える炎、瓦礫などもうどうなっているのか見えなくなっていた。



あ「ハァ・・はぁっ・・・・・」



彼女は息が乱れ、額に数滴の汗が流れる。


魔法式をいくつも組み合わせるのはもちろんの事、それぞれ違う働きをする魔法を使うのは彼女でも難しいのだろう。



エ(なんて馬鹿げた魔力量、それに本物の実力。


・・・足がすくむ・・体が震える・・・・・


・・・・恐い・・)

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設定タグ:マギ , ジュダル , 煌帝国   
作品ジャンル:アニメ
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にゃんにゃん子猫(プロフ) - 閃光の舞姫さん» ありがとうございます(笑) その約束はずっと後に・・・言い過ぎましたね。 楽しみにしておいてください♪ (2013年7月19日 20時) (レス) id: a7231b0c94 (このIDを非表示/違反報告)
閃光の舞姫 - 紅覇くんに主人公が「何でも言うこと聞く」と言ったやつh(殴  なんでもないですすみませんごめんなさい・・・・と、とっても面白いです!! (2013年7月19日 20時) (レス) id: 542b6c1a5a (このIDを非表示/違反報告)
練紅鈴 - は〜い(●・▽・●) (2013年7月13日 21時) (レス) id: 2b43f26b94 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんにゃん子猫(プロフ) - 四章が始まりました!是非読んで下さい( ´ ▽ ` ) (2013年7月13日 16時) (レス) id: a7231b0c94 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんにゃん子猫(プロフ) - 練紅鈴さん» 四章でのお楽しみです(=^ェ^=) (2013年7月13日 10時) (レス) id: a7231b0c94 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:にゃんにゃん子猫 | 作成日時:2013年6月15日 11時

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