検索窓
今日:7 hit、昨日:3 hit、合計:187,316 hit

日常その二十九 愛 ページ29

エ「〈こんなにエルは愛してるのに・・・なんで?〉って思った。


やっぱり魔法使いはそんなのばっかりだって。」



あ「エル、本心はホントにそれなの?」



エ「ぇ・・・?」



あ「確かに、魔法使い嫌いは多少あるとは思う。


でも、エルが怖いのは・・・


同じ女の子じゃないの?」



エルビルナは混乱した様な表情で彼女を見つめる。



あ「あたしもあんまわかんないけど・・・エルは、同性の友情っていうのが怖いんじゃない?」



エ「友、情・・・?」



あ「だから異性に惹かれたんじゃないのかな?


女同士の友情じゃなくて、異性との愛をさ。」



エ「愛・・・。」



と、その時、彼女の背後に少しの殺意を感じた。


だが、まだ砂埃が周りに舞っており視界がきかなかった。


彼女の背後だけじゃない、周りからも人の気配が伺える。


どうやら囲まれている様だ。


彼女は「“突風”」と唱え、単純な風魔法を使った。


すると、砂埃がビュウッ!と一瞬の強風に巻き上げられ、視界がハッキリした。



?「なっ、なんだ!?」



?「あぁ!A殿ではありませんか!!」



あ「おー、なんだあんたたちか。」



彼女の目の前には、彼女が罰として師を担当した事のある兵たちがいた。


自分たちが包囲していた人間が彼女だとわかると、兵たちは綺麗にビシッと並び直す。



兵『失礼しました!無礼をお許し下さい!』



兵たち両手を合わせ胸の位置まで上げ、膝を折り深くお辞儀をした。



あ「まぁまぁ、楽にして。


ところで、戦闘の方はどう?」



兵「はい、A殿が時々鍛えてくださっているお陰で、兵たちは皆徐々に実力を上げております。」



あ「それは良かったわ。


で、なんでここに?」



兵「民家の方で誰かが殺し合いをしていると帝都まで通達があったので、兵を引き連れて来たのですが・・


まさかA殿とエルビルナ様が問題の原因だったとは・・・・・」



兵は頭を抱える。


周りにいた兵たちも微妙な表情を見せるが、彼女は頭の上にハテナを浮かべ小首を傾げている。



あ「なになに?どしたの?」



エ「・・・・・あ、あの・・この破損した民家とか店の後始末とかの事で困ってるんじゃない・・・・・かな・・・?


あと、エルたちの処分とかも・・・」



と、エルビルナが彼女の後ろで控えめ目に言った。



あ「あ、あぁ・・・スマン。


・・・・・って事で、あたしがこの瓦礫やらを消してあげるよ。」



『・・・・・・は?』

日常その三十 恐い→←日常その二十八 魔法使いが嫌いな理由



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (132 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
131人がお気に入り
設定タグ:マギ , ジュダル , 煌帝国   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

にゃんにゃん子猫(プロフ) - 閃光の舞姫さん» ありがとうございます(笑) その約束はずっと後に・・・言い過ぎましたね。 楽しみにしておいてください♪ (2013年7月19日 20時) (レス) id: a7231b0c94 (このIDを非表示/違反報告)
閃光の舞姫 - 紅覇くんに主人公が「何でも言うこと聞く」と言ったやつh(殴  なんでもないですすみませんごめんなさい・・・・と、とっても面白いです!! (2013年7月19日 20時) (レス) id: 542b6c1a5a (このIDを非表示/違反報告)
練紅鈴 - は〜い(●・▽・●) (2013年7月13日 21時) (レス) id: 2b43f26b94 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんにゃん子猫(プロフ) - 四章が始まりました!是非読んで下さい( ´ ▽ ` ) (2013年7月13日 16時) (レス) id: a7231b0c94 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんにゃん子猫(プロフ) - 練紅鈴さん» 四章でのお楽しみです(=^ェ^=) (2013年7月13日 10時) (レス) id: a7231b0c94 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:にゃんにゃん子猫 | 作成日時:2013年6月15日 11時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。