日常その二十八 魔法使いが嫌いな理由 ページ28
・・・・
エ「・・・？」
いつまでも痛みがこない事を不思議に思い、エルビルナが瞼をゆっくり開くと・・・
彼女が目の前で胡坐をかいて座っていた。
エ「なんで・・・・殺さないの・・・」
あ「さっき手を頭に乗せたのは、あなたの魔装を解く為。
殺さないのは、あとあと面倒になるからよ。
・・・で、あたし今暇だなぁ。
あ、良ければ話聞いてあげてもいいよ。」
エ「・・・・魔導師なんかに・・・」
あ「ハァ・・・訂正するわ。
人に話したら楽になる事もあるんだよ。
例えそれが敵でも、自分と違う人種でも、話せなくてもね。」
エ「エルは・・・・・エル、は・・・」
エルビルナは今にも泣きそうな顔を隠す様にうつむいた。
あ「エルって呼んでも、いいかな・・・？」
エ「・・・・・・・・・・・・
うん。」
エルビルナはうつむいたまま、コクリと頷く。
あ「エルは、どうして魔導師を嫌ってるの？」
エ「・・・・・・
エルの親はどっちも非魔導師で、エルが 小さいときから〈魔導師は悪い奴ら。〉だって教えられてきたの。」
あ「それで魔導師を嫌ってるの？」
エルビルナは「違う。」と言って首を振った。
エ「・・ある日、優しい魔導師の女の子に会ったの。
その子とは親に見られてないときに会ったりして、仲良くなっていった。
その子は、〈あたしたち、ずっと友達だよ。〉って言ってくれた。
とっても嬉しかった。」
彼女は黙ってエルビルナの話を聞いている。
エルビルナは話を続けた。
エ「でも、その子はエルを騙してた。
エルの家の警備の厳重さとか、金目の物の在り処を聞き出す為に仲良くなっただけだった。
本当の友達なんかじゃ・・・なかった。
それから、魔導師がみんな悪魔にしか見えなくなった。」
あ「そっか・・・・。
・・・・・・待って、じゃあジュダルは・・・？」
エ「・・・エルにとって、ジュダルは全部が初めての人なの。」
彼女は意味がわからない様で、小首を傾げる。
エ「エルに優しくしてくれたのもジュダルが初めて。
エルが信じたのもジュダルが初めて。
エルが愛したのも、キスしたのも、重なったのも・・・ジュダルが初めてなの。」
あ「うん。」
エ「でも・・・久しぶりに会ったのに、ジュダルは一度も笑ってくれなかった。
Aには、笑ってたのに・・・」
あ「・・・・エル・・・」
日常その二十九 愛→←日常その二十七 ちょっとちょっとちょっと、やり過ぎじゃない？
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にゃんにゃん子猫(プロフ) - 閃光の舞姫さん» ありがとうございます（笑） その約束はずっと後に・・・言い過ぎましたね。 楽しみにしておいてください♪ (2013年7月19日 20時) (
レス) id: a7231b0c94 (このIDを非表示/違反報告)
閃光の舞姫 - 紅覇くんに主人公が「何でも言うこと聞く」と言ったやつｈ（殴 なんでもないですすみませんごめんなさい・・・・と、とっても面白いです！！ (2013年7月19日 20時) (レス) id: 542b6c1a5a (このIDを非表示/違反報告)
練紅鈴 - は〜い(●・▽・●） (2013年7月13日 21時) (レス) id: 2b43f26b94 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんにゃん子猫(プロフ) - 四章が始まりました！是非読んで下さい( ´ ▽ ` ) (2013年7月13日 16時) (レス) id: a7231b0c94 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんにゃん子猫(プロフ) - 練紅鈴さん» 四章でのお楽しみです(=^ェ^=) (2013年7月13日 10時) (レス) id: a7231b0c94 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にゃんにゃん子猫 | 作成日時：2013年6月15日 11時
