日常その二十三 甘ったるいシナモンみたいな匂い ページ23
*
あ「ハァ・・・あんなのとずっと話すのは疲れるわ。
ある意味ジュダルを尊敬するわね。」
?「あ〜〜〜、Aじゃ〜〜ん。」
と、声の主は彼女の腕にベタァとくっついた。
あ「紅覇、相変わらずボディータッチが多いわね。」
覇「普通だよ〜〜。
って、ん・・・?」
紅覇は彼女の事をクンクンと嗅ぐ。
あ「どしたの?
一応言っておくけど、服はちゃんと替えてるわよ。」
覇「なんかいつものAと違う匂いが混じってる。
甘ったるいシナモンみたいな匂い。」
あ「あぁ、それならエルピエロサンじゃないかな?」
覇「・・・それ、エルビルナじゃないの?」
あ「あれ、紅覇知ってるの?」
彼女は可愛らしく小首を傾げ、それに紅覇は少し顔を赤らめる。
覇「うん。
この前配下に治めた国の姫なんだってさ。」
紅覇は「僕は興味ないけどね〜〜。」と冷笑する。
あ「ふぅん・・・強いの?」
覇「さぁ?
強いって噂だけど、中身が腹黒いらしいしィ、近づかない方がいいと思うよ〜〜〜?
って言うか近づいてほしくない、Aのイイ匂いが消えちゃうじゃ〜ん。」
紅覇はさっきよりも強く、ギュウゥッと彼女の腕にしがみついた。
あ「はいはい、もう行くから離れて?」
覇「どこか行くの?」
あ「えぇ。
散歩して、ついでに桃を買いに行くわ。」
覇「ふぅん、気をつけてね〜〜〜」
彼女は手をひらひらと振り、紅覇は笑顔で彼女を見送った。
彼女にベッタリの紅覇が着いて行かなかった理由は、後ほどわかる事だろう。
*
あ「桃を食べーると〜
頭頭頭ー頭が良くーなる〜♪」←
?「それ言うなら魚じゃないのー?」
と、彼女の後ろから甘ったるい声が聞こえた。
あ「・・?」
彼女が後ろを振り返ると、声の張本人が見下した様な顔で笑っていた。
あ「あ、エルピエロサン。」
エ「エルビルナよ!」
あ「そ、エルビルナサン。
なんかあたしに用?」
エ「用って事も無いけどー・・・
ジュダルに近づかないで。」
エルビルナは彼女を殺意を込めて睨んだ。
あ「・・・怖い顔しちゃって。」
「可愛い顔が台無しよ?」と彼女は口元に曲げた人差し指を添えて、嘲笑する様に笑う。
日常その二十四 いきなり攻撃だなんてめちゃくちゃ面白い事してくれるじゃない→←日常その二十二 エルピエロサン
131人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
にゃんにゃん子猫(プロフ) - 閃光の舞姫さん» ありがとうございます(笑) その約束はずっと後に・・・言い過ぎましたね。 楽しみにしておいてください♪ (2013年7月19日 20時) (レス) id: a7231b0c94 (このIDを非表示/違反報告)
閃光の舞姫 - 紅覇くんに主人公が「何でも言うこと聞く」と言ったやつh(殴 なんでもないですすみませんごめんなさい・・・・と、とっても面白いです!! (2013年7月19日 20時) (レス) id: 542b6c1a5a (このIDを非表示/違反報告)
練紅鈴 - は〜い(●・▽・●) (2013年7月13日 21時) (レス) id: 2b43f26b94 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんにゃん子猫(プロフ) - 四章が始まりました!是非読んで下さい( ´ ▽ ` ) (2013年7月13日 16時) (レス) id: a7231b0c94 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんにゃん子猫(プロフ) - 練紅鈴さん» 四章でのお楽しみです(=^ェ^=) (2013年7月13日 10時) (レス) id: a7231b0c94 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:にゃんにゃん子猫 | 作成日時:2013年6月15日 11時