日常その十九 G ページ19
ある日の事。
今日は気温も普通で、人間には過ごしやすい一日だ。
麗らかな日が差し込む窓際の近くの寝床に寝転んでいた彼女は、清々しい気分で目を覚ました。
それはそれはもう目覚め良く・・・
あ「ぎああああぁぁーー!!!!!」
だが次の瞬間、帝都は彼女の大きな叫び声に包まれた。
一応言っておくが、前の桃がなくなっていた事件に関しては全く関係ない。
彼女が叫び声を上げた理由は他にあった。
あ「で、出たなっ・・・!!
この悪魔めえええぇぇ!!!」
すると、官女と下女数人がバタバタと彼女のところまで走って来た。
ガチャッ
女「な、何事でございますか、A様また桃が・・・!?」
管女たちが部屋に駆けつけると、彼女は重力魔法でドアの近くの天井にへばりつき、戦闘体制に入っていた。
彼女が“悪魔”と呼んだ“ソイツ”は、彼女が今まで生きてきて、戦った中で上位に入る程の手練れである。
そして、彼女が最も苦手かつ嫌っている生き物だ。
あ「近づくな!それ以上近づくなら・・・容赦無くお前を跡形もなく消す!!」
女『???』
ソイツ「・・・」
ガチャッ
?「今度は何だあ?」
女「ジュ、ジュダル様・・・A様がっ・・」
“ソイツ”は彼女の言葉など相手にしない。
それどころが全く逆の行動を取り、彼女の方に近づいてくる。
あ「いっ・・・いや、ま、待て・・・・・やめろ!
く、来るな!見るな!動くなあああああぁぁぁ!!!!」
ジュ「ちょっ!ま、待っt」
____ドガガガガガーーー!!!
あ「死ねええええぇぇぇ!!!」
女『きゃあああぁぁ!?!?』
ジュ「死ぬううううぅぅぅ!!!」
*
只今彼女は正座中。
隣には頬を少し切って、不機嫌そうな顔で彼女を見るジュダル。
目の前にはあからさまにどす黒いオーラを放っている紅炎。
炎「今度は・・何をやらかした?」
あ「・・部屋をぶっ壊しました・・・・」
炎「・・・損害は?」
女「はい、部屋一室とその部屋に置かれていた物全て。
負傷者は六人で、神官殿は軽傷、後は全て駆け付けた下女です。」
炎「そうか・・・A、言い訳はないか?」
あ「ない。
・・・ただ、もう“G”を出没させないで。」
炎「ただの“ゴキブリ”だぞ?」
あ「その名前を出さないでよ・・うっ・・・」
ジュ「あーあ、紅炎がA泣かせた。」
炎「なっ。
いや、今のは・・・・」
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にゃんにゃん子猫(プロフ) - 閃光の舞姫さん» ありがとうございます(笑) その約束はずっと後に・・・言い過ぎましたね。 楽しみにしておいてください♪ (2013年7月19日 20時) (レス) id: a7231b0c94 (このIDを非表示/違反報告)
閃光の舞姫 - 紅覇くんに主人公が「何でも言うこと聞く」と言ったやつh(殴 なんでもないですすみませんごめんなさい・・・・と、とっても面白いです!! (2013年7月19日 20時) (レス) id: 542b6c1a5a (このIDを非表示/違反報告)
練紅鈴 - は〜い(●・▽・●) (2013年7月13日 21時) (レス) id: 2b43f26b94 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんにゃん子猫(プロフ) - 四章が始まりました!是非読んで下さい( ´ ▽ ` ) (2013年7月13日 16時) (レス) id: a7231b0c94 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんにゃん子猫(プロフ) - 練紅鈴さん» 四章でのお楽しみです(=^ェ^=) (2013年7月13日 10時) (レス) id: a7231b0c94 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:にゃんにゃん子猫 | 作成日時:2013年6月15日 11時