日常その十五 あたしはただのちっぽけな人間 ページ15
あ「うわー!キレー!
ジュダルジュダル!あそこ見てっ、あ!あそこも!!」
彼女は子どもの様にぴょんぴょんと飛び跳ね、満天の星を見上げる。
ジュダルは彼女の幸せそうな顔に苦笑して、帝都の屋根に座った。
ジュ「おいA、あんまり飛び跳ねたら屋根が抜けるだろ。
座れよ。」
ジュダルは自分の隣をポンポンと叩く、「ここに座れ。」という事なのだろう。
あ「ふんっ、これぐらいで抜けるワケないじゃない。
あたしはそんなに重くないですー。」
彼女はぷくうっと頬を頬を膨らまし、ちょこんと屋根に腰を下ろす。
ジュ「お前が重いなんて言ってねーだろ?
滑るかもしんねーから危ないと思って言ったんだよ。」
あ「・・・・・わかってるわよ、バカ。」
ジュ「おい、お前って星見たらガキになんの?」
あ「失礼な奴だな。
それより、あたしは星は静かに見たい派なの。
黙りやがれ★」
ジュ「・・・お、おう・・・・」
ジュダルは、笑って恐い事を言う彼女に苦笑いしながら夜空を見上げた。
あ「あたしね・・」
ジュ「ん?」
彼女はゴロンと屋根に寝転がる、するとジュダルも彼女の真似をして屋根に寝転がった。
あ「あたしね、こうやって夜空の星を見てたら、自分がどれだけちっぽけな存在なのか実感するんだ。
〈世界を救う事も滅ぼす事もできる。〉なんて言われたけど、きっとあたしはただのちっぽけな人間よ。
それに、日頃の悩みとか失敗とかなんて、コレ見てたらどーでも良くなっちゃうんだよね。」
ジュ「ははっ、紅炎も壮大な例えを言うよなぁ。」
あ「やっぱりね。」
ジュ「あ?」
あ「やっぱり、盗み聞きしてたんだ。
あたしと紅炎の話。」
ジュ「い、いやっ・・・そ、その・・これはだな・・・・」
あ「話知ってるのは、あんたに紅玉、紅覇と紅明よね?」
ジュ「・・わ、悪ィ。」
あ「別にいいよ。
どーせ近々話すつもりだったし。」
ジュ「・・・・あぁ。
・・・・・・・・・
・・・ホント、星綺麗だな。」
あ「えぇ、そうね。
あたしの故郷も、こんな星空だったわ。」
ジュ「そ、そうか。
・・・お前の故郷って、どんな所だったんだ?」
あ「・・・・・・とっても、とっても・・遠い所。
もう存在しないけど。」
ジュ「他の国に侵略されたのか?」
あ「滅びたの・・・世界ごと。」
ジュ「!?」
日常その十六 王道っすね!→←日常その十四 コンコンって音がしたら、ドアの方見るのが普通
131人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「アニメ」関連の作品
雨空に桜色の花びらを (4) 【名探偵コナン/警察学校組】
捜査一課の黒羽さん 10【名探偵コナン/100万ドルの五稜星】
帰ってきた少女は、愛されていた 【名探偵コナン】
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
にゃんにゃん子猫(プロフ) - 閃光の舞姫さん» ありがとうございます(笑) その約束はずっと後に・・・言い過ぎましたね。 楽しみにしておいてください♪ (2013年7月19日 20時) (レス) id: a7231b0c94 (このIDを非表示/違反報告)
閃光の舞姫 - 紅覇くんに主人公が「何でも言うこと聞く」と言ったやつh(殴 なんでもないですすみませんごめんなさい・・・・と、とっても面白いです!! (2013年7月19日 20時) (レス) id: 542b6c1a5a (このIDを非表示/違反報告)
練紅鈴 - は〜い(●・▽・●) (2013年7月13日 21時) (レス) id: 2b43f26b94 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんにゃん子猫(プロフ) - 四章が始まりました!是非読んで下さい( ´ ▽ ` ) (2013年7月13日 16時) (レス) id: a7231b0c94 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんにゃん子猫(プロフ) - 練紅鈴さん» 四章でのお楽しみです(=^ェ^=) (2013年7月13日 10時) (レス) id: a7231b0c94 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:にゃんにゃん子猫 | 作成日時:2013年6月15日 11時