日常その十四 コンコンって音がしたら、ドアの方見るのが普通 ページ14
*
あ「・・・・・・星綺麗だなぁ・・・」
彼女は自室の窓の端にもたれかかり、暗くも美しい空を見上げている。
満天の星空だった。
空に輝く星々は燦然と輝きを放っている。
あ「こんないい夜空の時は・・・ジュダルでも誘って屋根の上で鑑賞しましょうかねぇ。」
彼女はそう言うと、窓からふわっと飛び立った。
*
只今ジュダルはクースカクースカと自室で眠っている。
寝る前までは彼女の事を気にして考えていたみたいだが、流石にもう眠ったみたいだ。
____コンコン コンコン
ジュ「ん〜・・・あぁ?」
ジュダルは「ふわわぁ〜」とアクビをすると、ドアの方を見た。
コンコン コンコン・・・
ジュ「・・あれ?」
ジュダルはようやくここで何かの異変に気づく。
・・・そう、コンコンというノックの音はドアからしているのではない。
ジュ「・・・・・窓?」
ス____
あ「やっほ、ジュダル。」
ジュダルが窓を開けると、胡坐をかき、頬杖をついた状態で空中にふわふわと浮いる彼女がいた。
あ「眠そうな顔ね。
あ、もしかして寝てた?」
彼女は暗くてはっきり見えないジュダルの顔を下から覗き込んだ。
ジュ「あぁ、寝てた。
もうぐっすり、爆睡中だったぜ・・・」
あ「それは悪かったわね。
でも、ただの嫌がらせで来たんじゃないのよ。
星、見に行こうと思ってね♪」
彼女は満面の笑みをジュダルに向ける。
ジュ「星ィ?」
あ「そうよ!
ほらっ、早く行くわよ。
いつまでも死んだ魚みたいな目してないでっ。」
彼女はまるで遊園地で親の手を引く子どものように、ジュダルの腕をグイグイと引っ張る。
ジュ「そんなに急かすなよ。
急がなくても星は逃げねーだろ。」
あ「もう、早く。」
ジュダルは引き出しからフード付きの白い上着を引っ張り出し、それを手に持った。
ジュ「んじゃ、行くぞ。」
あ「えぇ!」
二人はふわっと窓から空中に飛び立ち、帝都の屋根の上にそっと降りた。
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にゃんにゃん子猫(プロフ) - 閃光の舞姫さん» ありがとうございます(笑) その約束はずっと後に・・・言い過ぎましたね。 楽しみにしておいてください♪ (2013年7月19日 20時) (レス) id: a7231b0c94 (このIDを非表示/違反報告)
閃光の舞姫 - 紅覇くんに主人公が「何でも言うこと聞く」と言ったやつh(殴 なんでもないですすみませんごめんなさい・・・・と、とっても面白いです!! (2013年7月19日 20時) (レス) id: 542b6c1a5a (このIDを非表示/違反報告)
練紅鈴 - は〜い(●・▽・●) (2013年7月13日 21時) (レス) id: 2b43f26b94 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんにゃん子猫(プロフ) - 四章が始まりました!是非読んで下さい( ´ ▽ ` ) (2013年7月13日 16時) (レス) id: a7231b0c94 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんにゃん子猫(プロフ) - 練紅鈴さん» 四章でのお楽しみです(=^ェ^=) (2013年7月13日 10時) (レス) id: a7231b0c94 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:にゃんにゃん子猫 | 作成日時:2013年6月15日 11時