日常その十三 洒落にならない ページ13
もちろんそんな事、人間ではない事はあり得ない。
彼女の力は異様だが、違う世界で生まれた事と、マギだという事・・・
そして“特別な力”を除けば、普通の人間である。
体の構成、傷の治り、嗅覚や聴覚は全て人並みだった。
強ていうなら、努力をして並より少し感覚が優れているけだ。
だが、「人間じゃない。」
「怪異な奴。」
「化け物。」などと言われ続け、もう自分が本当に人間なのか人間じゃないのかわからなくなっていた。
あ「ん？」
彼女は“何か”に気づき、少し後ずさりした。
そして、飾られている花瓶をじぃっと見つめた。
あ「・・・・気のせいかしら・・？」
彼女はくるっと方向転換して、自室まで戻って行った。
？「・・・・・・はあぁー、良かったバレてねぇ。」
？「ジュ、ジュダルちゃんっ
早く出て、苦しいわ・・・！」
ジュダルは飾られている花瓶の後ろから出てきた。
ジュ「おい紅玉、お前のせいでバレそうになったじゃねーか！」
玉「ジュダルちゃんが押すからでしょ！」
どうやら彼女と紅炎の話を盗み聞きしていたらしい、そして誰かさんの失敗でバレそうになったというわけだ。
玉「それにしても、Aちゃん・・・悩みがある様には今まで見えなかったわ。
本当はとっても辛かったのね・・・」
紅玉は眉を潜めて悲しそうな顔をする。
ジュ「・・・・・A・・・」
？「紅玉、神官殿こんな所で何をしているのですか？」
二人はビクッ！と肩を震わせ、後ろをゆっくり振り返った。
玉「・・・あ。」
ジュ「なんだ、紅明かよ。」
？「僕もいるよ。」
ひょこっと紅明の背中から出てきたのは、少し不機嫌顔の紅覇だった。
玉「紅覇お兄様、ど、どうなさいましたの・・・？」
紅玉は緊張気味に紅覇に話かける。
覇「Aの事話してたよね？どうしたの？」
玉「それは・・・・」
＊
覇「・・・洒落にならないね、Aが人間じゃないワケないじゃ〜ん。」
ジュ「あぁ・・・・・・俺もう寝るわ。」
明「そういえば紅玉、夏黄文は？」
玉「・・・少し怪我をして、今は寝ています。」
覇「そばにいてあげなよ〜
紅玉なんか疲れてるみたいだし、もう寝た方がいいと思うよ〜〜」
玉「・・それでは、私はここで。」
覇「〈お大事にィ〉って夏黄文に伝えといて〜〜」
紅玉はぺこっとお辞儀をすると、早足で夏黄文の所に向かうのだった＿＿＿＿。
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にゃんにゃん子猫(プロフ) - 閃光の舞姫さん» ありがとうございます（笑） その約束はずっと後に・・・言い過ぎましたね。 楽しみにしておいてください♪ (2013年7月19日 20時) (
レス) id: a7231b0c94 (このIDを非表示/違反報告)
閃光の舞姫 - 紅覇くんに主人公が「何でも言うこと聞く」と言ったやつｈ（殴 なんでもないですすみませんごめんなさい・・・・と、とっても面白いです！！ (2013年7月19日 20時) (レス) id: 542b6c1a5a (このIDを非表示/違反報告)
練紅鈴 - は〜い(●・▽・●） (2013年7月13日 21時) (レス) id: 2b43f26b94 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんにゃん子猫(プロフ) - 四章が始まりました！是非読んで下さい( ´ ▽ ` ) (2013年7月13日 16時) (レス) id: a7231b0c94 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんにゃん子猫(プロフ) - 練紅鈴さん» 四章でのお楽しみです(=^ェ^=) (2013年7月13日 10時) (レス) id: a7231b0c94 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にゃんにゃん子猫 | 作成日時：2013年6月15日 11時
