検索窓
今日:21 hit、昨日:3 hit、合計:187,330 hit

日常その十二 お前は世界を救う事も滅ぼす事も出来る ページ12

炎「A、お前は世界を救う事も滅ぼす事も出来る。


そんなお前が、我らの敵などに寝返るなんて事をされたら、こっちはたまったもんじゃないんだ。


それに、お前の今までの行動や言動を見ていて、煌に尽くしてると言うのには言い難い。


本当の所は、どうなんだ?」



紅炎は今の自分の考えを包み隠さず全て話した上で、彼女に真実を求めた。



あ「・・・・・・・・・・・・


紅炎の言う通り。


確かに煌帝国側にはついてるけど、あたしは残念な事に心の底から煌帝国に忠誠を誓ってない。


・・・・・理由は二つ。」



彼女は人差し指を立て、理由を語る。



あ「まず一つ目。


あたしは世界の現場を全て知っているワケじゃない。


だから、正しい事と正しくない事を明白に物語る事はできない。


まだどこに忠誠を誓うとか、どこを倒すとか言うのは決められないわ。」



炎「まぁ、お前はそれだけ重要な存在だ。


俺も仕方ないとは思う。」



彼女は安心した様にコクッと頷き、次は人差し指に続いて中指を立てた。



あ「二つ目、人間と関わり過ぎた。


情が湧いちゃったのよ、悪党なんかは例外だけど。」



炎「・・・まるでお前が人間じゃないみたいに言うな?」



あ「人間じゃないと確信は持てないけど、少なくとも普通じゃないわ。」



炎「“特別な力”の事か?」



あ「・・・・ハァ・・・えぇ。


時々、怖くなるの。


あたしはみんなと同じ、人間なのかなぁって・・・」



炎「なぜっ・・・・・?」



紅炎は眉を潜める。



あ「・・あ、質問は一つのはずなのにずいぶんサービスしちゃったわ。


もう終わり、あたし部屋戻るからね。」



彼女は床からシュタッと素早く立ち上がり手をひらひらさせて部屋から去った。


「もう何も喋らない。」と言う事なのだろう。


紅炎は少し悔しそうな顔をしながらも、「あぁ。」と小さな声で彼女を見送った____。









あ(・・・・ふんっ、いくらあたしでもヒドいこと言われ過ぎると流石に傷つくのよ。


つい最近まではそんなの気にしてなかったし、現実から逃げたがる弱者の足掻きだとしか思ってなかった。


でも、普通の家族みたいに接してくれる人たちがここにはいて、あたしを気にしてくれる人たちがいる。


でも、あたしはその誰とも違う・・・・・)



そして彼女はある疑問を抱き始めたのだ・・・
(あたしはあの弱者たちの言っていた通り、化け物なのか・・・・?人間ではないのか・・・・?)と。

日常その十三 洒落にならない→←日常その十一 一つ聞いていいか?



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (132 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
131人がお気に入り
設定タグ:マギ , ジュダル , 煌帝国   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

にゃんにゃん子猫(プロフ) - 閃光の舞姫さん» ありがとうございます(笑) その約束はずっと後に・・・言い過ぎましたね。 楽しみにしておいてください♪ (2013年7月19日 20時) (レス) id: a7231b0c94 (このIDを非表示/違反報告)
閃光の舞姫 - 紅覇くんに主人公が「何でも言うこと聞く」と言ったやつh(殴  なんでもないですすみませんごめんなさい・・・・と、とっても面白いです!! (2013年7月19日 20時) (レス) id: 542b6c1a5a (このIDを非表示/違反報告)
練紅鈴 - は〜い(●・▽・●) (2013年7月13日 21時) (レス) id: 2b43f26b94 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんにゃん子猫(プロフ) - 四章が始まりました!是非読んで下さい( ´ ▽ ` ) (2013年7月13日 16時) (レス) id: a7231b0c94 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんにゃん子猫(プロフ) - 練紅鈴さん» 四章でのお楽しみです(=^ェ^=) (2013年7月13日 10時) (レス) id: a7231b0c94 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:にゃんにゃん子猫 | 作成日時:2013年6月15日 11時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。