3話 ページ4
※また場面変わります
あれから色々あり、結果的に異能特務課の依頼を受けることにした猟犬たちは特務課からの資料などを基に関係のありそうな事件を片っ端から調べていた。
「っと、分かっているだけでこれだけですか...」
条野が資料を運び、会議室の机に置きながらそう云った。机には隅から隅までいっぱいになるほど資料が溢れかえっており、ファイルとファイルが重なっている部分さえある。
「一応被害者から容疑者など関係のあるものはこれらで全てだが...凄い量だな...」
そんな机を眺めながら顔を青くして鐵腸が云った。誰が見てもきっとそういった反応をするに違いない。そう思えるほどの量だった。
「不満を云っている場合ではないぞ！明朝までに全員で確認しなければならないのだからな！」
「本気ですか隊長」
「なんじゃ条野、隊長のご指示に従えぬというのか」
「そういうわけでは...」
隊長の言葉につい口に出してしまった。��子の圧が容赦なく条野を襲った。帰りたい、と思っても口に出したら今度こそ��子に始末されかねない。
そんな中、とある資料を手に取った鐵腸が呟いた。
「この事件、前に俺が担当したものだな...これもだったのか」
「どれです？」
全員の視線が鐵腸に集まる。
「異能者が一般人手に掛けた事件だ。異能者、ということで俺が現場に行ったのだが...犯人は頑なに容疑を認めなかった。『俺がやったんじゃない』とか『異能が勝手に動いた』とか云っていたな...」
「ほぅ...」
��子が目を細めた。
「よし、鐵腸は被害者を、条野は容疑者を確認し関係性を調べろ。儂はそれらを裏で操り『七種 A』を誘拐した組織について調べる」
「「了解」」
��子が指示すると二人はすぐにとりかかった。ふぅ、と一息つくと自身の調べるべきものを探すため彼女は資料室へと向かった。
二人が会議室で黙々と事件を調べている中、福地は特務課から渡された七種Aについて載っている資料を読んでいた。
顔写真、そのときに測定されたであろう身長と体重。過去。そして最重要の異能について。
福地は笑っていた。良いものを持ってきてくれたと、特務課に対して感謝すらしていた。自身の計画を遂行するにあたり、ほかにない人物だと。
「(必ず手中に収めてみせる)」
人知れず福地はそう誓っていた。
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紫陽花(プロフ) - さくらさん» コメントありがとうございます！暫く動かせずすみませんでした...動かします！！ (3時間前) (
レス) id: be4f69c889 (このIDを非表示/違反報告)
紫陽花(プロフ) - あいちゃんさん» お優しいコメントありがとうございます！動かします。もう少しお待ちください！ (3時間前) (レス) @page17 id: be4f69c889 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - 続きが楽しみです！いつでも待ってます！ (9月21日 21時) (レス) @page17 id: 02ee107128 (このIDを非表示/違反報告)
あいちゃん - 続きをゆっくり待ってます！そして主人公はぜひ幸せになってほしいと思いました……！ (8月21日 13時) (レス) id: 5236d3cbfa (このIDを非表示/違反報告)
紫陽花(プロフ) - ぽっぽさん» コメントありがとうございます！頑張って更新させていきますのでよろしくお願いします！！！ (5月13日 23時) (レス) id: 95070418c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫陽花 | 作成日時：2023年5月7日 19時
