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｢は、初めましてAちゃん。 チェウォンです。 よろしくね。｣
TH｢俺の『彼女』のチェウォンでしょ？｣
｢もう、先輩ったら。｣
顔を赤らめて照れる彼女さんもまた可愛い女の子だった。
黒髪で、艶々してて、肌が白くて、前髪をシースルーバングにして巻いてる清楚な人。
兄の好みの女だ。 私と髪型が似てるのが余計腹ただしかった。
挨拶もそこそこに2人は2階へと上がって行った。
私は台所へ行ってお茶のパックを取り出す。
お湯を沸かし、綺麗な装飾のついたカップにお湯を入れ、パックを入れ、ソーサーで蓋をする。
蒸らしている間、このまま時が止まって欲しいと思った。
この先の茶番を、もうやりたくなかったから。
わざと抽出時間を長くして苦くした。
どうせ彼らは飲まない。
トレイにお茶とお茶菓子を乗せて階段を上がると、時々漏れる女の声が耳に着く。
吐き気がする。
我慢してトントン、とドアをノックすると息を呑んだ気配がした。
多分ドアを挟んですぐそこに2人が交わっているのだろう。
早過ぎない？ 家着いて5分だぞ5分。
｢…あれ、鍵がかかってる…オッパー、お茶、持ってきたよ〜？｣
白々しくも気付かないふりをして声を上げた。
兄の囁く声、女の囁きながらも抗議するような声、兄の囁く声、それが聞こえた後、女が声をあげた。
｢あり、がとうっ…A、ちゃ…っぁ、そこ、おっ…いといてっ…んっ…ちょっ…｣
｢そうお〜？ じゃ、ここに置いときますね！冷める前に取ってよね〜オッパ！｣
トレイを床に置いて足早に撤退する。
階段を降りる前に気の抜けた女の甘い声が聞こえた。
まだ立ち去ってねえよ。
リビングに降りて、ソファに寝そべる。
気持ち悪い、ただ、気持ち悪かった。
兄はいつもああだ。 そっちの方が興奮するのかどうか知らないが、ドア越しに女に悪戯をして、私にあんな声を聞かせるのだ。
女が帰った後、私の淹れたお茶はいつも1口だって飲まれてないし、あんな事をしたのが気づかれてないと思ってる。
気付かないふりをしてあげてるのだ。
誰が聞けるか。 『どうして私にあんな声を聞かせるの』だなんて。
兄は最低だ。
妹の私にですら、気遣ってあげられない。
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ミユ(プロフ) - 更新楽しみです。 展開がおもしろいので頑張ってください。 (2019年3月20日 16時) (
レス) id: f902fe2651 (このIDを非表示/違反報告)
あるちょん(プロフ) - ぺぺさん» ありがとうございます！頑張ります！ (2019年3月20日 0時) (レス) id: 90ee41565f (このIDを非表示/違反報告)
あるちょん(プロフ) - ミウさん» コメントありがとうございます。ヤバイ展開が好きなのでヤバイって思ってもらえるの嬉しいです笑 更新頑張らせていただきます。 (2019年3月20日 0時) (レス) id: 90ee41565f (このIDを非表示/違反報告)
あるちょん(プロフ) - サランさん» ありがとうございます。書きたい展開がまだまだ先で書いてる本人が焦れったいです。笑 更新頑張ります！ (2019年3月20日 0時) (レス) id: 90ee41565f (このIDを非表示/違反報告)
ぺぺ - 更新楽しみにしてます！ (2019年3月6日 15時) (レス) id: 330b125b93 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あるちょん
| 作成日時：2019年2月21日 22時
