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「おい見ろよみんな、美人が校門に立ってる！」
「あれ渋高の制服じゃね！？」
「さすがに迫力あるよな。なんかどっかで見た事ある気がするんだけど…気のせい？」
「いや俺も…あ、武道の知り合いだったりして、いやでもんなわけないか！なっ武道!」
放課後、あっくん達と駄弁っていると急にみんな窓の外を見ながら話し始めた
渋高…どこかで聞いた覚えがあるけどなんだったけ
美人の知り合いなんで俺にいるはず…
皆んなの真似をして窓から顔を出すとそこには二様立ちをしながら不機嫌そうな女性が立っていた
「Aさん！？」
…いた。そういえばあの人高校生だったのか。マイキー君達とつるんでる所しか見た事ねぇからてっきり東卍のイメージしかなかったな
過去に戻ってたせいでなんか久々に会った急がする
「にしても相変わらず怖ぇなあの人」
遠目から見ても分かるほどの迫力。いつにも増してそう思うのは多分今のAさんは機嫌が悪いからだろう。
「おーい！きいてんのかよ武道！」
「は？え？何？」
「だからマジであの美人と知り合いなのか聞いてんだよ」
「あ、うん。あの人は龍宮寺Aさんって言ってドラケン君のお姉さんだよ」
「マジ！？あの噂本当だったのかよ！」
「いや…皆んなも会った事あるだろ？ほらキヨマサ君に喧嘩賭博させられてた時」
あれ？覚えてないの？でも確かにあの時はマイキー君やドラケン君が来て色々派手だったしな。無理もないか
ってそんな事より今はなんであの人が校門に立っているかだ。それもかなり苛立ちながら…まさか過去の俺がAさんを怒らしてしまったとか？え、もしそうなら俺死ぬかもしれねぇじゃん！やべぇよどうすんだこれ
「うぉー！俺とした事が伝説の龍宮寺Aにあってた事知らなかったなんて！よしこうなったらこの機会にもう一度あの方とお近づきになるチャンスだと思って…」
「おい、山岸！ちょとまって！！」
「龍宮寺Aさーん！！武道なら此処にいますよ！」
ゲッ！！こっち見た！！てか気づかれた!？
終わった。もう無理だ…ドラケン君がいない今あの人の怒りを抑えられるひとはいない
こちらに向かってくるAさんを見ながら俺は来世まで山岸を呪ってやろうと決めた
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作成日時：2022年3月2日 3時
