記憶と過去2 ページ24
モモ、ウラ「‥‥。」
オーナー「妻はとても強く、イマジンたちはAに手出しできなかった。ですが、Aが5歳の誕生日を迎えた日、妻は、Aを狙って来たイマジンからAを守って死にました。Aにパスを託して。」
ハナ「そんな‥。」
ジーク「‥‥。」
オーナー「運が良いのか悪いのか、妻が死ぬ際、周りには誰もいなかった。その時、私は別の場所に居たので、彼女の最期を知っているのは、妻を殺したイマジンとA、そして‥‥。」
そう言ってオーナーはチラリとジークを見る
ハナ「まさか‥っ」
オーナー「まぁもっとも、ジーク君は彼女が殺される"瞬間“を見てはいないかも知れませんがね。」
モモ「おいおい、どういう事だよ。何で手羽先野郎が‥‥」
オーナー「それはジーク君本人にしか分からない事です。」
ウラ「でもさ、おかしくない?Aちゃんのお母さんが殺された時、オーナーは別の場所に居たんでしょ?なのになんで知ってるの?」
確かにそうだ‥。
オーナー「‥さぁ‥何ででしょうねぇ‥‥。」
そう言うオーナーは何処か悲しそうだった。
それもそうだろう、オーナーにとっても思い出したくない悲しい過去なはずだから‥。
そんなオーナーの表情を見たのか、ウラタロスはそれ以上の事は何も聞かなかった。
ハナ「‥あの、オーナー、一つ聞いても良いですか?」
オーナー「何でしょう。ハナ君。」
ハナ「Aはもしかして‥その時の記憶を‥失ってしまっているんですか?」
オーナー「‥さすがハナ君。鋭いですね。確かにAは記憶を失ってしまっています。」
ハナ「やっぱり‥。Aがジークに会った時、ジークとは初めて会ったって言ってたし、とても嘘をついてるようには見えなかったから‥」
オーナー「ですが、失ってしまっているのはその時の記憶だけではありません。母親という存在がいた事じたい忘れてしまっているのです」
良太郎「どういう事ですか‥?」
オーナー「まだ幼かったAにとって、目の前で母親が殺された事はショックが大きかったでしょうから…母親という存在を忘れ、最初から母親なんて居なかったと思い込むことで楽になれると本能的に記憶を封じ、記憶を書き換えてしまったのです。」
母親という存在じたいを忘れてしまっている‥
まるでねーさんみたいだ‥
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零(プロフ) - ぽちょ汰さん» ご指摘ありがとうございます!確かにそうですね!すぐに訂正させてもらいました! (2020年9月4日 6時) (レス) id: b57a231f67 (このIDを非表示/違反報告)
ぽちょ汰(プロフ) - 実際に公式ではないですが、ファンの間でも「W良太郎」と言われてるので (2020年9月3日 23時) (レス) id: d4f6c2ebfb (このIDを非表示/違反報告)
ぽちょ汰(プロフ) - こんにちは〜。 設定見てジークの表記が気になったので失礼します。 ジークの綴りはドイツ語で「sieg」になる為、表記するならウィングフォーム(Wing)の「W(名前)」の方がそれっぽくなると思います。 (2020年9月3日 23時) (レス) id: d4f6c2ebfb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:零 | 作成日時:2020年8月31日 7時