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1話 ページ1

かつて、波紋の戦士は沢山いた。


色々なところに波紋戦士の村や集落があった。


私は捨て子だった。


父と母がどんな思いで私のことをこの集落に置き去りにしたのかは誰にも分からない。


私は集落の長の老夫婦に育てられた。


それはそれは大事に育ててくれた。


だが、周りからすれば私なんてただのよそ者だったのだろう。


同じくらいの子供だけでなく、その親たちにも私は煙たがられた。


輪に入れてもらえないのは当たり前。


私が長を決める戦いで勝利した時も然り、誰も褒めてもくれず陰口を叩いた。


老夫婦が死んだ後、私は村の長になる。


…はずだった。


━━━━━━━━━━━━━━━


波紋戦士の集落であるここは、強い波紋を錬れる人こそ長になるのだ。


もっとも、育て親の老夫婦は長。波紋の天才だった。


そんな2人に育てられ、私は立派な波紋戦士になった。


私が正式に長になる18になった日の夜。


1人あばら家で睡眠をとっていた時。


私は口元を押えられ、波紋で怯ませられ手足を縛られた。


そして、私は崖から落とされた。


━━━━━━━━━━━━━━━


運が良く、私は崖に生い茂る木に引っかかり一命を取り留めた。


崖をのぼり、森を歩く。


ちょっとばかり、私のことを探す人があの集落にいるのでは無いかと期待したのだ。


だが私が目にしたのは私と同じくらいの歳の、私に負けた弱い男が村の長として迎えられ、盛大に祝われている風景だった。


私はただそれをぼーっと木の影から眺めた。


私の中で何かが崩れた。


私がぼーっと見つめる先は今、一瞬前までは楽しそうだった。


だが、この一瞬でその集落は血濡れた集落に変わった。

2話→



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アリア(プロフ) - 🧚匿名の妖精🧚さん» 凄く嬉しいお言葉ありがとうございます!励みになります泣 (2022年8月27日 1時) (レス) id: f64b65ece4 (このIDを非表示/違反報告)
🧚匿名の妖精🧚 - 泣きました……今まで読んだ小説の中で1番感動しました… (2022年8月21日 18時) (レス) @page24 id: f6acac5c42 (このIDを非表示/違反報告)
アリア(プロフ) - 匿名初心者さん» わー!ありがとうございます!!頑張って書くので是非楽しんでください!!!! (2022年6月29日 19時) (レス) id: b3bfab64d6 (このIDを非表示/違反報告)
匿名初心者 - 柱…求めてました……大好きです…ッ! (2022年6月29日 14時) (レス) @page8 id: 8195809f5d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アリア | 作成日時:2022年6月28日 22時

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