出会い ページ9
しばらくして私たちは不良たちと離れたところで上杉くんに電話をかけた。
上杉くんと立花さんは上手く逃げられたみたいで安心した。
若武くんが電話をし終わった後、私は若武くんたちにジャケットを渡した。
小塚「ありがとう。にしても寿って強かったんだね。何人倒したか分からないくらいの人数倒してたね。僕、まるでアクション映画を観てるみたいだったよ。ナイフや警棒を持ってた奴もいたけど、あっという間に倒してたね」
それを聞いた黒木くんはヒュッと口笛を吹いた。
小塚くんが褒めてくれたので私は少し照れた。
A「そんなことないよ。シラット習ってたからね」
私がそういうと若武くんが言った。
若武「お前、そういうのは先に言えよな」
A「言っても女だからって戦わせなかったでしょ」
私がフッと笑ってそういうと若武くんはムクれた。
そして私は気になっていた黒木くんの顎を覗き込んで言う。
A「顎、大丈夫?切れてるけど」
黒木「あぁ。問題ない。君は?」
A「大丈夫。怪我してないから」
そう言って私はスマホを取り出した。
今日襲ってきたグループを探すよう他の仲間に頼もうと思って。
黒木くんと若武くんをこんな目に合わせたし、立花さんにも怖い思いをさせたんだから絶対許さない。
私は身内に手を出された時だけ倍返しで戦うことにしてる。
今日襲ってきたメンバーの特徴と襲ってきた場所を書き込み、メールで送信しようとした時、若武くんに止められた。
そして若武くんはニヤッと笑った。
若武「今日、俺らを襲ってきた不良は探偵チームKZが受け持つ!」
私はキョトンとして言った。
A「探偵チームKZ?サッカーチームじゃなくって?」
私がそう言うと若武くんは自慢気に言った。
若武「そうだ!実は俺たち、探偵やってんだ。メンバーは俺と黒木に小塚、そんでさっき別れた上杉と立花だ」
そう言われて私はクスッと笑って言った。
A「みんなで探偵ごっこ?」
そう言うと若武くんは怒ったように言った。
若武「ごっこじゃねえ!本物だ!これまで数々の大事件を解いてきたんだぞ!」
A「大事件って、10年も行方不明だった迷い犬を見つけたとか?」
若武「そんなんじゃねえ!もっと、ちゃんとした事件だ!」
怒る若武くんを黒木くんが宥めている間に小塚くんが言った。
小塚「まぁ、最初は信じてもらえないよね。でも、若武が言ってることは本当だよ。たぶん、若武は君に協力して欲しいんだ」
協力?
このことが私と探偵チームKZの出会いだったんだ。
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こはる(プロフ) - 吹雪姫さん» 頑張ります! (2019年6月11日 9時) (レス) id: 8ad13e5dce (このIDを非表示/違反報告)
吹雪姫 - 頑張ってください! (2019年6月10日 21時) (レス) id: c4455a25af (このIDを非表示/違反報告)
こはる(プロフ) - 仮名杜竜桜さん» ありがとうございます!頑張ります! (2019年3月12日 0時) (レス) id: ad15b439ce (このIDを非表示/違反報告)
仮名杜竜桜(プロフ) - とっても面白いです。主人公ちゃんにはアーヤと友達になって守ってほしいです。更新頑張って下さい! (2019年3月11日 17時) (レス) id: e23b833ecf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こはる | 作成日時:2019年3月10日 15時