つけられてる ページ6
私たちは楽しくお喋りしながら帰った。
少し小太りな子は小塚くん、眼鏡をかけている子は上杉くんだということも知れた。
みんなそれぞれ個性が強い子たちだなぁって思う一方、私は嫌な予感がしていた。
後ろからヒタヒタと誰かがつけてきているのだ。
もしかして・・・さっきの不良たちかな?
いつ襲われるか分からないし、早目に片しといた方がいいかも・・・。
そう思って私は言った。
A「あ、じゃあ私、この角曲がったら家に着くから」
本当は私の家はずっとさっきで嘘だけど、ここで離脱すれば狙いの的は私しかなくなると思うし、その方がこっちにとっても好都合。
1人でやっつけちゃえばいいしね。
そう思って角を曲がろうとした時、隣にいた黒木くんに止められた。
黒木「じゃあ俺たちもこっちから行こうぜ。悪いけど、俺たちつけられてるぜ」
その言葉に私たちは驚いた。
みんなはつけられてるってところに驚いたんだと思うけど、私は黒木くんが不良たちにつけられてると気づいてるところに驚いた。
この子、いったい何者!?
気になるけど今はそんな場合じゃない。
若武「アーヤと寿をフォローしろよ。絶対振り返るな」
小塚「目的は何だろ」
上杉「たぶん、金」
若武「黒木先生、敵のフォーメーションは?」
黒木「足音と、影の雰囲気からして、ついてくるのは、15、16人だ。もしかしたら、前方で待ち伏せもアリかもしれない。そうだとしたら、この先の信号だな」
予想外なことに淡々と冷静にことを進めていく若武くんたち。
普通こういう時って慌てない?
私は慣れてるから何とも思わないけど、若武くんたちも慣れてるのかな?
だったら喧嘩も強そうだし、私の本性出してもいいかな。
私は不良友達との付き合いは内緒にしている。
もちろん喧嘩してることもね。
だからカリ・シラットを習ってたことも言ってないし、みんな知らない。
そんなの堂々と言うのも変だし不良と絡んでるってだけで白い目で見られる時ってあるでしょ?
だから大体は猫を被ってる。
不良って立ちの悪い奴もいるけど優しい奴もたくさんいるんだよ。
まあ、私は悪い不良たちとは関わらないようにしてるし、他の奴にも関わるなって言ってる。
つまり私は良い不良たちとしか連まないんだ。
友達思いで喧嘩っぱやくない奴らのみグループに入れている。
これ以上話すと長くなるから、この話の続きはまた今度。
今は不良たちを巻かなきゃね!
そう思って私は口を開いた。
120人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「探偵チームKZ事件ノート」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
こはる(プロフ) - 吹雪姫さん» 頑張ります! (2019年6月11日 9時) (レス) id: 8ad13e5dce (このIDを非表示/違反報告)
吹雪姫 - 頑張ってください! (2019年6月10日 21時) (レス) id: c4455a25af (このIDを非表示/違反報告)
こはる(プロフ) - 仮名杜竜桜さん» ありがとうございます!頑張ります! (2019年3月12日 0時) (レス) id: ad15b439ce (このIDを非表示/違反報告)
仮名杜竜桜(プロフ) - とっても面白いです。主人公ちゃんにはアーヤと友達になって守ってほしいです。更新頑張って下さい! (2019年3月11日 17時) (レス) id: e23b833ecf (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:こはる | 作成日時:2019年3月10日 15時