私、再激怒する ページ26
私はスッと真顔になって、泣いている立花さんの目を、真っ直ぐに見て言った。
A「大丈夫。私に任せて」
そう言って、私は駅とは逆方向の道へと歩いて行き、総長の家へと向かった。
若武くん達が止めたけど、私は立ち止まらなかった。
あの不良たち・・・タダじゃおかないんだから・・・。
怒りを抑えながら、総長の家に向かっている途中、黒木くんから電話が入った。
黒木「もしもし、寿?単刀直入で悪いけど、お前の調査、手伝わせてくれよ」
A「なんで?」
黒木「アーヤをあんな目に合わせておいて、男が黙ってるわけにはいかないからね。寿だってそうだろ?同じなら、俺の気持ちが分かるはずだ。手伝わせてくれ」
黒木くんに頼まれて、私は少し黙ってから応えた。
A「いいよ。じゃあ、私が総長に怪人Xのグループについて聞くから、怪人Xと一緒に仕事をした不良達に接触して。私は別件もあるから」
黒木「わかった」
黒木くんの言葉を最後に、電話は終わった。
本当は全て私1人で出来ることなんだけど、黒木くんの気持ちも分かったので分けた。
それと、昨日のグループにはチョコのお返しをしてあげないと・・・。
別件というのはそのことなんだけどね。
そして私は総長の家へと着いた。
「あれ?Aじゃねーか!」
「Aさんが何でここに!?」
「学校は、どうなすったんですか!?」
驚くヤクザ達には見向きもせず、私は総長の部屋へ行った。
「お?A、随分と早ぇ時間に来て!学校フケるようになったのかぁ!?お前も一丁前の不良んなったなぁ!」
呑気な声で言う総長に、私は真剣な顔で言った。
A「最近、怪人Xとかいう奴がいるみたいなんだけど、何か知らない?」
総長は考え込む態度をとった。
「怪人X・・・。あぁ、最近の妙な奴か。ほんとアイツのグループ、何なんだろうな。今あるグループの中から色んな奴ひっこ抜いて仲間にしてやがる。何様だっつうんだよ」
少しイライラしながら、タバコに火をつける。
A「でさ、怪人Xと仕事したって奴と会いたいんだけど、出来る?」
総長は、口に咥えたタバコを取って、フゥーッと息を吐いてから言った。
「そんな奴らと会いてぇのか?そんなの余裕で出来るが、多分、お前の知らねぇ面子ばっかだと思うぞ。何しろ、不良成り立ての卵が多いからなぁ」
そう言って、またタバコを口に咥えた。
A「それでもいい。出来るだけ、急いで欲しい」
私がそう言うと、総長は直ぐに連絡を取ってくれた。
120人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「アニメ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
こはる(プロフ) - 吹雪姫さん» 頑張ります! (2019年6月11日 9時) (レス) id: 8ad13e5dce (このIDを非表示/違反報告)
吹雪姫 - 頑張ってください! (2019年6月10日 21時) (レス) id: c4455a25af (このIDを非表示/違反報告)
こはる(プロフ) - 仮名杜竜桜さん» ありがとうございます!頑張ります! (2019年3月12日 0時) (レス) id: ad15b439ce (このIDを非表示/違反報告)
仮名杜竜桜(プロフ) - とっても面白いです。主人公ちゃんにはアーヤと友達になって守ってほしいです。更新頑張って下さい! (2019年3月11日 17時) (レス) id: e23b833ecf (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:こはる | 作成日時:2019年3月10日 15時