再調査開始! ページ22
可愛いなんて言われたことがなかったから、少し目が泳いでしまった。
そんな私を見て、黒木くんは笑って言った。
黒木「落ち込んでた時、態度に出てたよ。前の会議では積極的に発言してたのに、落ち込んでたら、ずっと黙ってたしね。今日、俺が言ったこと、本当は寿が言う予定だったのに。完全に若武のミスだね」
そう言って肩をすくめた黒木くんに、私は首を横に振った。
A「私、爪が甘かった。黒木くんの方が情報量多かったし。次は頑張る」
そう言うと、黒木くんは右手を私の肩の上にポンッと置いて言った。
黒木「よし。そのいきだ」
黒木くんに励まされて、私は立ち直った。
黒木くんと別れた後、直ぐに総長に電話して都合をつけ、時間は明日の午後5時までに家に来てくれれば良いと言われた。
よし、頑張るぞ!
そう心掛けながら、今日も砂原くんの監視をしていた。
今日も特に目立った行動はない。
そろそろ秀明の時間だし、巻き上げようかなと思った時だった。
なんと、立花さんが現れたのだ。
どうやらチョコを渡しにきたらしい。
でも、これ以上砂原くんと接触するなって言われてたのに・・・なんで!?
困惑しながらも私は様子を見守った。
すると立花さんは砂原くんにチョコを渡そうとしたけれど、太った丸顔の不良が取り上げた。
すると砂原くんがソイツを睨んで、その場はピリピリとした雰囲気に。
最後は砂原くんが立花さんに「帰れ!」と叫んで、立花さんは走って去ってしまった。
砂原「返せよ!小野塚!」
小野塚「小野塚さんだろ、砂原よぉ!」
そう言って、掴み合いの喧嘩が始まった。
立花さんがのチョコレートは他の不良たちが面白がって、チョコについていたメッセージカードを読み上げたり、チョコの中身を食べようとしていた。
あれは立花さんが砂原くんにあげようと思ってたチョコなのに・・・あんな面白可笑しそうに笑うなんて・・・許せない。
私は隠れていた塀から身を出すと、不良たちは笑って言った。
「おうおう、姉ちゃん。ここ通るのは辞めといた方がいいぜー」
「おい、見ろよ!今日のバレンタインに心を込めて、あなたにチョコを贈ります!だってよ!!砂原、ガチ告じゃん!Foo!」
そう言ってチョコの紙袋に手を伸ばす不良たちの手を私は止めた。
A「それ、私の友達のチョコなんだけど。その汚れた汚い手で触るの、辞めてくれない?」
そして掴んだ手にギュッと力を込めた。
「イ、タタタタ・・・!」
手を掴まれた不良が痛がり、周りにいた不良たちが私を囲んだ。
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こはる(プロフ) - 吹雪姫さん» 頑張ります! (2019年6月11日 9時) (レス) id: 8ad13e5dce (このIDを非表示/違反報告)
吹雪姫 - 頑張ってください! (2019年6月10日 21時) (レス) id: c4455a25af (このIDを非表示/違反報告)
こはる(プロフ) - 仮名杜竜桜さん» ありがとうございます!頑張ります! (2019年3月12日 0時) (レス) id: ad15b439ce (このIDを非表示/違反報告)
仮名杜竜桜(プロフ) - とっても面白いです。主人公ちゃんにはアーヤと友達になって守ってほしいです。更新頑張って下さい! (2019年3月11日 17時) (レス) id: e23b833ecf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こはる | 作成日時:2019年3月10日 15時