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メルト ページ8

「「「いただきます!」」」



今日から新しくひとり、クインクス班に加わった。



六月くんはまともな人で良かったって安心してたし

才子ちゃんは女の子が来て嬉しそうだし

不知くんはノリがいい話しやすいやつだって喜んでたし

瓜江くんは彼女となら仲良くなれそうだし。



まだ一日すら経っていないというのに、
もうすっかり溶け込んでいて指導者の僕としても安心です。





随分賑やかになった食卓を眺め、頬が緩む。





「_初めて誰かとテーブルを囲んで食事を取ったけど
食事ってこんなにも楽しいんですね!」





"初めて"




_幼い頃から家族が居なく____






不意に、資料の文を思い出した。




「(…そうか、この子はずっと……)」





「…へっ、」





自分の手が自然と、Aちゃんの頭の上に動く。



ゆっくり、白くて柔らかい髪の上に乗せ

やさしく、頭を撫でる。



ひとりじゃないよって、何度も何度も。







「な、なぁにぃっ?!ママンが我が嫁にセクハラしてる…だと…?!」


「マジかよサッサン!!ロリk」


「そいつもう20歳だろ」


「…って、先生!Aちゃん固まってますから!!」



はっとして隣を見ると完璧にフリーズしている少女が。


や っ て し ま っ た 。






「…あ、ああぁ!ごっごめんねAちゃん!
つい!なんか母性本能が…」


「マジかよサッサン!!オカm」


「ももも問題ないっっすななななんていうか、慣れないことだったのでちょっとびっくりどっきりファンタジーっていうか」



長い髪の毛で顔を隠してしまった反応を見て
しまったと後悔する。


…焦りすぎて意味不明なことを言っているのはスルーだ。




「そ、そうだよね…いきなりそんなことされたら嫌だよね…」




気まずい雰囲気を取り除きたいため
再び食事に仕切り直そうと
正面を向くと、袖がちょんちょんと引っ張られた。



「…?」




隣に顔を向けると、





「いっいえ、そうじゃなくてですね…






………う、うれしかった…ですよ」







髪をくるくるといじりながら恥ずかしそうに、
ふにゃっと笑ってそう言った。




「…〜〜っ、…そ、そっか!なら良かった…!」







この笑顔をずっと、守りたいな

パラフィリア→←ノスタルジック



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Moe(プロフ) - 初めまして。ニーズとは課題ではないんですか?? (2018年7月24日 13時) (レス) id: 4a2e3bc602 (このIDを非表示/違反報告)
透夏(プロフ) - アイスゥさん» コメントありがとうございます!目次にも凝ったのでそう言って頂けて嬉しいです…!面白い物語になるように頑張りますので、今後ともこの作品をよろしくお願いします! (2018年1月4日 20時) (レス) id: 65a261933a (このIDを非表示/違反報告)
アイスゥ(プロフ) - 目次がかっこよすぎる…!センスに溢れてますね!内容もセンスに溢れてました!更新頑張ってください! (2018年1月4日 17時) (レス) id: c8d2aafd8b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:透夏 | 作成日時:2017年12月19日 18時

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