ピリオド ページ28
「ま、だ……まだだ………っ」
見るに耐えない程の、
私より何倍も酷い傷を負ったAさんは
また滝澤さん…オウルに挑むべく、立ち上がる。
折角、やっと会えたのに。
貴方まで失うなんて、嫌だよ。
「…A、さ……も、休んでて…
私が…私がいく、から…」
私も立ち上がろうとしても、
すぐに床にへたりこんでしまう。
…弱いなぁ、私。
これじゃなんの為に、万丈さんたちと離れたのか…
「…君こそ…休んでて、下さいよ」
「…君には、もうこれ以上傷付いて欲しくないんです」
「ひゃはははっ！！よえぇ、よええぇなあぁぁあ！！」
「…ぅあ"ぁあッ！」
何百回…何千回赫子で跳ね返されても
刺されても抉られても、
それでも彼女は立ち向かう。
彼女が"ずっと大好きな"、
お兄ちゃんを守る為。
「まだ……、！」
「おーおー！あんよがじょーず！あんよがじょーず！」
「もう……やめてよ」
大きいとは言えないその背中が
あの時のお兄ちゃんと重なるんだ。
なんで、独りで戦うの。
なんで二人はいつも独りで居ようとするの。
私も、まだ戦えるよ。
私も、居るよ。
やだ、やだよ。
「…もう失いたくはない」
「私は、守りたいんだ」
「…大好きな
佐々木琲世と、
金木研と、
＿＿＿ヒナミちゃんを」
今頃思い出してごめんね、なんて。
そんなのいいから。
ねぇ、
私はお姉ちゃんが生きていればそれでいいから。
「行かないで……
お姉ちゃん…！」
手を伸ばしたその先には、
「＿もう、いいよ」
「お兄、ちゃん…」
あの時みたいに、
"お姉ちゃん" と "お兄ちゃん" が
並んで立っていた。
「これ以上、君たちに傷付いて欲しくない」
「…消えてもいいよ。だから、」
ぐったりとしたお姉ちゃんを抱き抱えたこの人は
「僕に、守る力をください」
佐々木 琲世であり、金木 研なんだ。
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Moe(プロフ) - 初めまして。ニーズとは課題ではないんですか？？ (2018年7月24日 13時) (
レス) id: 4a2e3bc602 (このIDを非表示/違反報告)
透夏(プロフ) - アイスゥさん» コメントありがとうございます！目次にも凝ったのでそう言って頂けて嬉しいです…！面白い物語になるように頑張りますので、今後ともこの作品をよろしくお願いします！ (2018年1月4日 20時) (レス) id: 65a261933a (このIDを非表示/違反報告)
アイスゥ(プロフ) - 目次がかっこよすぎる…!センスに溢れてますね！内容もセンスに溢れてました！更新頑張ってください！ (2018年1月4日 17時) (レス) id: c8d2aafd8b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：透夏 | 作成日時：2017年12月19日 18時
