エゴイスト ページ15
「おおう？！い、いっとー？顔を上げて下さい？！」
「この度はまっっことに申し訳ございませんでした！！」
「いや部屋訪ねてくるなり土下座は流石にこえぇっす！！」
どうしてこうなった
＿＿
「落ち着きました？」
「うん…取り乱してごめんね」
「ビビりましたよ」
普通上司が部下に土下座しますかね？
…いやまぁ階級で言えば私の方上ですけど
いっとーは指導者ですし歳上ですしおすし…
「で、どーしたんです？何故謝罪なんか？」
「…分かってる、よね？……あの時は、本当にごめん」
また、ごめん。
私はそんな言葉が欲しいわけじゃあないのです。
「勿論、謝って済む問題じゃないと思う。だから＿」
「私は貴方より強いです」
「…え？」
言葉を遮り被せる。
謝罪なんて要らないのです。
「貴方より、何百倍も強いんです」
「え、あ…ぁ、うん…？」
「だから、大丈夫！」
励ましの言葉とかよく分からんですから
上手く伝えられてないかもですが
気にしないで下さいって、にっこり笑うんです！
「なんともないから結果オーライです！」
…でも、貴方の顔から罪悪は拭えない。
「だって、女の子を傷付けてしまったなんて、」
「私、再生能力ずば抜けて高いんで大丈夫です」
「見たでしょう？傷なんてすぐに治っちゃうんですよ」
「でも、痛かったでしょ、」
「全くです。痛みには慣れてますから！」
私は本当の本当になんともないんです。
私は貴方に笑ってほしーんです。
笑ってほしーのに
「…そんなのに…慣れちゃ駄目だろ……っ、」
何故貴方が泣いているんですか
「…私ね、昔、"リサイクラー"って呼ばれてたんです」
「ネーミングセンス皆無ですよね誰ですかこれ付けたの」
「？リサイ、クラー…？」
「意味は、"使い回し"の"駒"」
「再生能力が高く、痛みにも強い。
この世界では私のような、
"使い捨てでない駒"
が必要だったんです」
「君は駒なんかじゃ……！」
「どうなんでしょうか。少なくとも、私はそう思って生きてきました」
「でもね、それでいーんです。
それがいーんです」
「それで守れるものが増えるなら、
それがいーんです」
それが私の、自分勝手なエゴ(正義)。
そして私は
見知らぬ誰かのエゴで出来た、
ただのエゴの塊なんです。
「(…にしても)」
「(何故私はカネキケン、なんて知らない人の名前を…？)」
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Moe(プロフ) - 初めまして。ニーズとは課題ではないんですか？？ (2018年7月24日 13時) (
レス) id: 4a2e3bc602 (このIDを非表示/違反報告)
透夏(プロフ) - アイスゥさん» コメントありがとうございます！目次にも凝ったのでそう言って頂けて嬉しいです…！面白い物語になるように頑張りますので、今後ともこの作品をよろしくお願いします！ (2018年1月4日 20時) (レス) id: 65a261933a (このIDを非表示/違反報告)
アイスゥ(プロフ) - 目次がかっこよすぎる…!センスに溢れてますね！内容もセンスに溢れてました！更新頑張ってください！ (2018年1月4日 17時) (レス) id: c8d2aafd8b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：透夏 | 作成日時：2017年12月19日 18時
