小悪魔☆ハニーvol.27《T.MASUDA》

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それにしてもよく似てたな…








横顔だったけど
ｽｯと通った鼻筋に身長は低め。
色が白くてﾓﾉﾄ-ﾝｺ-ﾃﾞでお洒落。









なかなか山田みたいなｷﾚｲな男っていない。
だから似てる人を探すのって…難しいと思う









．



いやでも。
山田はｲﾀﾘｱにいるわけだし…

もし帰って来たなら松本さんからなんか言ってくるかもしれないし。









．



なんか胸が騒ついちゃってﾓﾔﾓﾔ。
人違いであって欲しいと願った。







．





吉川「おーまっちゃん、いらっしゃいませ」








元気よく開いたﾄﾞｱから
嬉しそうな吉川の笑顔が見えた。









吉川「…有岡いないの？」

増田「いないって言ったろ」

吉川「ふぅん。じゃーねー…」

増田「おいっw」








.





豪快に笑う吉川の後ろ。
「お久しぶりです。」って旦那さんが顔を出した。ｵﾚは慌てて頭を下げ、勧められるがまま部屋に上がった。







．


吉川「飲むでしょ？」

増田「んー…じゃぁ1本だけ。」

吉川「竜雄さんは？」

旦那ｻﾝ「じゃぁ僕もそうするよ」





．



「いーなー…男はお酒飲めて…」ってﾌﾞﾂﾌﾞﾂ。


「僕が飲むと拗ねるから…増田さんが来てくれて嬉しいですw」って小声で教えてくれた。









増田「やっぱり妊婦さんでお酒ダメなの？」

吉川「だってｱﾙｺ-ﾙって私から赤ちゃんに入っちゃうんだよ？
私は大人だから肝臓で処理できるけど、赤ちゃんは出来ないでしょ？」








．


増田「へぇー…」

吉川「お酒だけじゃなくて。ﾀﾊﾞｺも同じ。ｶﾌｪｲﾝだってそうだよ⁉…気にしてない人もいるけど、私は無理。赤ちゃんが苦しむなんてかわいそう‼」







.


ｺﾞﾝ!!!とﾋﾞ-ﾙを机に置かれ鼻息荒く力説した吉川…









旦那ｻﾝ「…でもｽﾄﾚｽが1番良くないよ。」









…旦那さんにそっと手を重ねられてすぐにﾆｺﾆｺ。









ｸﾞﾗｽにﾋﾞ-ﾙを注ぎ。
旦那さんは吉川のお腹に手を当て…



．






旦那ｻﾝ「お母さん…いつも頑張ってるから。一口だけ許してあげてくださいね。」









そう言って本当に一口ぶんのﾋﾞ-ﾙをｸﾞﾗｽに注ぎ、吉川に手渡した。
「これでｽﾄﾚｽなくなる？」って聞いた旦那さん。







吉川「…うん‼」









…嬉しそうな吉川と旦那さんとｵﾚと。
3人で乾杯した。








どこまでも妻に優しい旦那さん。
ｵﾚだってAには優しい。







…今はいないけど。

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