小悪魔☆ハニーvol.27《T.MASUDA》

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さすがに新婚の家に手ぶらではいかなくて
少し有名なｹ-ｷ屋さんに立ち寄った。









．


きっと旦那さんがいるのなら飲まされる。

でも遅くなっても悪いし
車で向うつもりだったから


駐車場に車を止めてｹ-ｷを買った。









.



さすがに有名店だけあってたくさんの人がいる。ｵﾚは順番を待っていたんだ。





ﾎ-ﾙ...??
それともｱｿ-ﾄ系…⁇





．




こんな時Aがいれば
すぐに決めてくれるんだけど

ｵﾚ1人じゃ悩んじゃって。






ｼｮ-ｹ-ｽを見るのに真剣だったから
周りなんか気にしていなかった。






.






「お客様…ご注文どうぞ」







そう声をかけられて悩んだ末
色々なﾐﾆｹ-ｷの入ったｱｿ-ﾄを選んだ。





．






ｹ-ｷ屋さんに男1人ってなんか恥ずかしいな。
女子多めだし…。
箱に詰めてもらってる間、照れ隠しのためﾎﾞ-..っと外を見てた。









仕事帰りのｻﾗﾘ-ﾏﾝ...OLさん。
高校生とか…ｶｯﾌﾟﾙとか。

いろんな人が足早に歩いてる中…

その中に。





．



一際目立つ…男を見つけた。

…見たことある顔。



.









増田「…え？嘘っ…」

店員「…ご注文間違えましたか⁈」

増田「い…いぇ。大丈夫です。」

店員「ではお会計です…」









…嘘、まじ？








思わず目が離せなくて
そいつの歩く姿を目で追った。






…似てる。







．




いやいや、そんなことはない。
第一…髪色が違う。


あいつは手越ばりの金髪だったからなw





.







…それにあいつはｲﾀﾘｱに料理の勉強中。
こんなところで歩いてるはずはない。









店員「お客様…お会計を…」

増田「あ、すいませんっ‼」









…まさか。





まさかな。









…山田なわけないよな。









…今…山田に戻って来られたらすげー困る。






．




ｵﾚはｹ-ｷを受け取り慌てて店の外に出たけどもうそいつの姿もなくて…






…きっと見間違いなんだ、と思った。









…。









まぁ…別に。






山田がいたとしても
Aが今さら山田と…なんて。

絶対にない。









Aはｵﾚの方が好きで…ｵﾚしか見ていないから。







多分大丈夫。








だよな？









車を走らせる前にもう一度周りを見渡したけれど
山田らしき人はいない。









…違う、よな。

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