【黒バス】妖怪退治、受け付けます。

【桃井さつきと百目１】 ページ26

ある朝、あの子が目を覚ますと、変わっていた自分の身体。

「ひ！？なに……これ！！」

腕にはうっすら、うっすらとだが人の“眼”のようなものが浮かんでいる。

「イヤ、イヤ、イヤ…！！私、何もしてない！！なにこれ！！」

桃色の美しい髪を持った、美少女──桃井さつき。これが今回の主人公であり、ある意味で可哀想な美少女なのである。

仕方がないから長袖を着て──初夏で良かった、と桃井は思った──学校へと向かう。気分はいつもと打って変わって、憂鬱で仕方がなかった。すると、通学路でたまたま黒子にあった。

「あ、桃井さん。おはようございます」

「……あ、テツくん。おはよう」

「元気がないようですけど、大丈夫ですか？？」

ジッと眼を見つめられる。まるで、何でも見透かされてしまいそうな眼をしたいた。

「あ、のね。テツくん。実は……」

もう隠しても無駄だと思い、黒子に洗いざらい事のいきさつを話した。

「ふむ……ふむ。では、桃井さん。放課後、少しお時間をいただいてもいいですか？？その腕、治ると思いますよ」

「！！わかった。ありがと！テツくん」

桃井は笑顔で駆けていった。

「──これは、とある女と少女の奇妙な繋がりを描いた物語──」

【桃井さつきと百目２】→←作者るーむ♪♪四の巻

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